友人から、お母様のお誕生日のプレゼントで
ショール止めのご注文をいただきました。
で、いくつか作って選んでいただこうと思っています。
その製作過程を載せてみます。
上は、銅板にマーカーで下図を写したものです. 下は、金バサミで切り抜いて焼鈍してから木槌でたたいてアールをつけ、酸洗いした状態です. 板厚は、0.5mmの銅板を使用しています. このくらいの板厚なら、金バサミでさほどの無理なく切り抜くことが出来ます。 |
昨日、お教室をしながらまとめて10枚ほど下地作りをいたしました。 下引白を施釉して焼成したあと、銀箔を焼付け、その後銀用白透を薄く施釉、焼成した状態です。 これから下絵付け・植線に進みます。 |
しばらく、クタクタとサボっておりましたが、やっと重い腰を上げて植線をいたしました。
同じデザインで色違いを3枚くらいずつ作ります。 といっても、ぶっつけ本番で下地に直接下絵をつけますから、全部微妙に柄が違うんですけど・・・ これは、墨で描いたデザインに沿って植線した後、有線止めの銀用白透を振りかけた状態です。 銀線は、高さ1ミリ、厚み0.06ミリのものを使用しています。右上の3枚には画面の切り替えに縒り線を使ってみました。縒り線は0.5ミリの丸線をドリルで縒ってリボン線の高さと同じ1ミリにそろえてあります。 |
今日は施釉をいたしました。こんな調子で3回色を差します。 |
まだ、焼きっぱなしの状態ですから、表面がでこぼこしていますし、銀線も部分によっては釉薬に埋もれていますからちょっと写真写りが悪いですね. これは2番差です。この後3番差として銀用白透を施釉、焼成の後、研磨します。 |
次に、ヤスリなどで外回りの形を綺麗に整えてから、研磨に入ります. 立体と異なって、砥仕上げにはいたしませんので、荒砥石をかけた後、銀線の荒れを整えるように仕上げ砥石をかけてから、焼成します. このように、焼成することで艶出しをする技法を「火艶(ひづや)」と言い、砥艶とは分けています. 火艶は、平面ものやアクセサリー類の制作に使う技法と考えるべきで、立体には不向きです.何しろ、釉薬が垂れ落ちてきますから・・・ 後は、ブローチピンなどをつけて完成です. |
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