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2005・草文水差


今年ももう一度水差を作ることに致しました。まず、図柄を中央に配置してこと、これが吉とでるか凶とでるか…
ま、いいや〜 どうしても真ん中に置きたいんだもん!
後もう一つ、背景を黒紺にしようと思っているのだけれど、これがまたまた大冒険。
つまり、濃色、しかも半透明色だから、研磨が極端に難しい… ほんのちょっとした砥ぎ傷でもはっきりと見えてしまうわけで、果たしてきれいに砥ぎ上げられるのか??
明るい色なら、小さな砥ぎ傷なんて、ほとんどわからないわけで〜 挫折したら艶消しにするわ!
大変だってことは充分にわかっているんだけどね… バカだ〜私は!! (^^ゞ


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 デザイン・試し焼 2005/05/09

デザインと試し焼 図面

デザインと、その部分をとっての試し焼です。3枚目の試し焼で、やっと基本的な色彩を決定しました。
右側は図面です。これを元に素地の制作を依頼します。





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 下絵つけ 2005/05/11

下地焼成

柄の背景部分に金箔を貼って焼成し、その後、墨で下絵付けを終わった状態です。 この後、植線に入ります。





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 植線 2004/05/16

ウマ 植線

蓋の方はほとんど平板と同じですから、余り気にしなくてもいいのですが、身の方は縦の面に銀線を立てますから、線が面に密着していないと、焼成時に落ちてしまったり、釉薬をさして焼成した時に釉薬に引っ張られて変形してしまうことがありますので、神経を使います。
手に持っての仕事はやりづらいために「ウマ」という道具(左写真)に掛けて、植線する部分を水平に保ちます。

このウマは私のお手製です。ホームセンターで端材を購入して日曜大工で制作したものです。ちょっとシロート作なので見苦しいけど、役には立っています。(^^ゞ

よせば良いのに、細い平行線ばっかり… ちょっと苦労してます〜〜 ほぼ3分の2、完了しました。明日で植線が終わるかしら?





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 一番差 2005/05/20

蓋の一番差 身の一番差

釉薬を差しました。この作業も、身のほうの仕事は、荒っぽいと炉の中で釉薬がばさっと落ちてしまいます。かといって、落ちるのを恐れる余りに糊を強くすると、糊のシミが出来ます。
極力薄い糊で、丁寧な仕事をするのが一番です。
平行線が多いので、釉薬の厚みにばらつきがあると、焼成時に釉薬の表面張力に引かれて平行線がゆがみます。そのあたりも注意点かな?

朝7時から仕事をはじめて、身の方が終わったのが午後1時半。6時間半かかりました。平行線も無事に歪まず焼成できて、一安心です。一番大きな山を越えたって感じかな? 後はひたすら時間を費やすだけです。





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 つまみの形 2005/05/22

つまみ つまみ

蓋の方は3番差を終わって、釉止めを切り落としました。
釉止めの高さが邪魔をして、全体の形が見渡しづらいので、釉止めのカットだけでも早く終わりたかったからです。
身の方の釉止めの突き出しがあるけれど、高さが揃ったので何とか全体のイメージが確実になってきました。
で、蓋に付く「つまみ」のデザインをいたしました。
これはとりあえずのラフデッサンみたいなもので、バルサ材を削って大体の形を見たところです。
これを基にして、これから形を練り上げていきます。





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 二番差 2005/05/24

施釉 二番差

左側の写真は、6時間ほどかけて二番差が終わり、炉が焼けるようになるまでの間、プレートに乗せて余熱しているところです。
朝8時から施釉に入り、現在2時過ぎ〜 これでやっとお昼にありつけます! (^^ゞ

右の写真は焼成を終わった状態です。





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 三番差 2005/05/26

三番差

三番差が終了いたしました。これで焼成はおしまい。後は研磨を残すのみです。
今のところは糊滲みもなく歪みも来ていないし、順調で、ほっ…
このまま、東海伝統工芸展の終了する6月7日までは手をつけずに置いておくつもりです。
というのも、焼成後何日かしてから、突然に貫入が入ってしまうことがあるからです。
もっともその場合は、前もって何かしらの兆候があるのが普通ですから、今回はそこまで慎重にならなくても大丈夫だとは思うのですけれど。
その間はボツボツ蓋の方の研磨をするつもりです。





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 蓋の研磨 2005/05/29

荒砥 中砥 仕上砥

釉止めを切り取ってから暇を見て少しずつ、蓋の研磨に入っていました。
左側が荒砥のかけ終わり、中央が中砥のかけ終わり、右は仕上砥です。
最初に書いたとおり、バックが黒紺ですので、いつもよりは時間をかけて研磨しました。
(実を言うと、まだ、いじましく仕上砥をかけ続けているの〜 時間があるからね。見ていると次々と気になるところが出てきてキリがないんだけど…)

身のほうはこれよりも何倍も黒紺の面積がありますから、多分、かなり苦労するんじゃないのかなぁ?
焦らず時間をかけてがんばらないと…





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 荒砥 2005/06/03

荒砥

5月30日に釉止めを切り、暇を見て少しずつ荒砥をかけ始めました。
ぶっ通しで砥石かけなんか出来ませんから、休み休みやっております。荒砥はこの位でいいのではないかしら。
黒紺の地色ですので、いつもよりは倍近く時間をかけているような気がいたします。
こういう色使いのものの研磨は時間の余裕がないと大変ですね〜 今回は随分時間に余裕があるので焦らずに作業できそうです〜〜





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 中砥 2005/06/06

中砥

#800と#1000の中砥の状態です。
何のかんのと言いながら、研磨はやり始めると止まらなくなっちゃう〜〜
朝起きて、朝食前にシャカシャカ、朝食後にちょっと掃除、その間にも、ちょっとの間シャカシャカなんて感じです。
多少艶が出始めました。こうなると気持ちはどんどん先へ〜〜 でも、もうちょっと中砥をかけておいたほうが後が楽かも・・・
次の工程の#1500が研磨の中でも時間的にも体力的にもかなり大変な工程なんですよね・・・





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 仕上砥・#1500 2005/06/09

仕上砥石・#1500

いよいよ、仕上げの段階です.
仕上げには、#1500、#3000、#6000と、3種類の砥石を使います.
3日ほどかけてそのうちの一番荒い#1500をかけ終わりました。この段階になると、見落としていた傷がはっきり見えてきたりすることがあります。
今回も3ヶ所ほど修正を余儀なくされましたが、まぁ、修正が3ヶ所で終わるなんて本当にラッキーなことです!
丁寧に今までやってきた甲斐がありました〜〜

後はかなり休み休みの仕事にしても、2〜3日で終了するでしょう。





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 仕上砥・#3000と#6000 2005/06/14

仕上砥・#3000と#6000

時間がたっぷりあるので、ちょっと休憩しておりました。 (^^ゞ
仕上げの砥石・#3000と#6000をかけ終わりました。
手元ばかり見つめて作業をしていますと、急に目が良くなる(!)らしくて、細かい傷がやたらに見える〜
ちゃんと見たいときには、老眼鏡のお世話になっても良く見えなかったりするのに〜
こうなると、意地になってアラ探し・・・

昨日、蓋のつまみをキャストに出していただけたようです。
2週間ほどで出来上がってくるとのことでした。
ですから、つまみが出来てくるのが今月末。その後、覆輪かけに出して、完全な仕上がりは7月末になる予定です。
ですから、その間、ここもしばらくは動きません〜 今度お目にかけれるのは7月末です。

それまでの間、ご注文をいただいているアクセサリーを作りますので、そちらの方の制作日誌をつけようかと思っております。そちらの方にも遊びに来てくださいませ〜





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 つまみ 2005/06/26

つまみ つまみ

つまみが出来上がって来ました。とても丁寧な仕事で、イメージ通りでした。さやかちゃん、ありがとう〜〜!
これで、残すは覆輪がけだけとなりました。つまみをいぶしにするか、あるいは色を入れるかは、覆輪がけが終わった段階で決定する予定です。





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 結果発表 2005/09/01

完成品

今朝、結果の発表がありました。
おかげさまで、入選しておりました。ありがとうございました〜〜

9月27日から2週間、日本橋・三越で第52回日本伝統工芸展が開催されます。
お近くの方はご覧いただければ幸いです。
それから順次地方展が開催されますが、東京展の初日に各地方の会場の担当者の方がお見えになって、それぞれの作品がどこの会場で展示されるのかが決まります。したがって、今は果たして私の作品がどの会場へ巡回展示していただけるのかどうかはわかりません。

で、粗忽なことに今になって気がついたのですが、この作品、覆輪がかかって最終的に完成した状態の写真、撮っていなかったんだ・・・ 
未完成の状態で制作日誌は終わりになってる・・・ 失礼いたしました。 (^^ゞ
改めて完成品の写真です〜





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