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2018・七宝水指 「春雷」  


3月の終わりころ、あちらこちらで一斉に白木蓮が咲き始めます。大きな木が多いのでパッと目に飛び込んできます。
あぁ、間もなく春が来る! 冬ももう終わりだわ。青空に凛と咲き誇る白木蓮の花たちは、なにかほっとして心浮き立つものを感じさせます。
一度は描いてみたいなと思っていた花。今年はこれを水指にします。
今までの制作日誌のバックナンバーはこちらです。おヒマでしたらこちらもご覧ください。 制作日誌バックナンバー

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contents



 素地 2018/04/20

素地 素地

素地が届きました。





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 試し焼き2点 2018/04/21

試し焼き1 試し焼き2

この試し焼きはアトリエ展前に制作し、アトリエ展に出品したものです。



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 三番差し 2018/05/08

植線

突然飛んで、三番差しの焼き上がりです。
なにしろ「春バテ」の上に、車をぶつけられたり、裏の造成工事の余波を食らって4回も家の裏側の敷地に大穴を開けられたりと、4月は災難続きで、制作工程の写真を撮るなど全く忘れておりました。(ボケも絡んでいるかも〜 ^^);
造成工事のあまりのうるささにめげて、とにかくGWで工事が休みのうちに、一番集中力を要する施釉だけは終わっちゃわなくっちゃということで、必死でした!




 釉止めの切り落とし 2018/05/10

一番差

釉止めを切り落としました。釉止めがあると蓋の柄つけの邪魔になりますので、蓋の制作前には釉止めを切り落としておかないと。
来週から蓋の制作に取り掛かります。それと同時に、本体の方の荒砥かけにも、ボチボチ取り掛かります。





 荒砥 #400 2018/05/14

荒砥400番

この週末、荒砥かけに邁進しておりました。400番は一応これで終わりです。

今まで使っていた砥石が大分くたびれてきたので、今年は砥石を新調いたしました。そのせいで、まぁ良く切れること〜 気分よくシャカシャカ研いでいたら、予定よりも早く終わっちゃった!

今週は、本体の砥石かけは一応これで中断して、蓋の制作作業に取り掛かる予定です。 蓋が焼きあがってから、きちんと口径を合わせないといけません。万が一、口径にブレがあれば調整しなくちゃなりませんから、本体をこれ以上の段階まで研磨してしまうと、ブレている時に、また戻っての研磨になっちゃいますから。
今日、明日はゆっくり休んで、水曜日あたりから蓋の作業にかかる予定です。





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 蓋の下地と絵付け 2018/05/17

蓋の下地 蓋の絵付け

昨日、蓋のつまみ軸の取り付けと下地づくり、そして先ほど下絵付けを済ませました。 これから植線に入ります。
今日中に、と言いたいところですけれど、ご近所のお葬式があって、行って来なければなりませんから、明日くらいまでかかるかも…


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 蓋の植線 2018/05/18

蓋の植線

蓋の植線ならびに銀泥の焼き付けを終わりました。明日、二番差まで進められたら、と思っています。





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 蓋の施釉と焼成 2018/05/19

蓋の植線 蓋の植線

一挙に蓋の一番差と二番差を終了しました。左側の画像が一番差の焼成、右は二番差の施釉です。明日、三番差をします。




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 蓋・釉止めの切り落とし 2018/05/21

蓋・釉止めの切り落とし

昨日、三番差を終わって、先ほど釉止めを切り落としました。
とりあえず、本体に乗せて、調子を見ます。少々、本体の方が大きいので、午後からはその調整を取りつつ、蓋の研磨に入ります。今日・明日で調整が取れたら、週半ばからはほかの仕事が詰まっていますから、来週から本格的に研磨です。時間の余裕はありますので、少しずつ進めていきたいと思っています。





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 荒砥 #400 2018/05/21

荒砥#400・正面 荒砥#400・上から

本体と蓋との口径の調整をして、共に400番の荒砥のかけ終わりです。
今週は色々と忙しいので、後は来週といたします。





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蓋の中砥かけ #1000と#1500 2018/05/31



中砥#1000 中砥#1500

23日、24日と二日をかけて蓋の中砥石をかけ終わりました。左の写真が#1000、右が#1500のかけ終わりです。多少艶が出てきています。
経験上、中砥の#1000番をどこまで丁寧にかけるかが、一番のキーポイントだと思っています。#1000がいい加減ですと、この前の段階の#800の荒砥の傷が残って、それが#1500をかけた時に、もろに見えてしまうのです。そうなると、もう、行きつ戻りつの泥沼に落ち込んでしまいますから…
どこまでで#1000をかけ終わりにするのかの判断は、目で見ても良くは見つけられませんから、やはり砥石を通しての手触りが一番確かなようです。



 蓋の仕上げ砥 #2000と#3000 2018/06/01

中砥の仕事をかなり丁寧にやりましたから、仕上げ砥は一挙に片付きました。左側が#2000、右が♯3000です。写真にとるとあまり差が感じられませんけれど、ま、このあたりは作者のこだわりというところかも〜 ^^);
写真には写っていませんけれど、砥石の研ぎ筋がついておりますから、これはベンガラなどの研磨剤を付けてよくこすると取れます。この作業はまた後日。






 本体の中砥 #1000と#1500 2018/06/03

#1000 #1500

二日間かけて本体の中砥かけ、終了です。かなり疲れました〜 左が#1000、右が#1500です。#1500くらいになるとだんだん艶が出始めます。
時間はまだたっぷりあるのだから、こんなに頑張らなくてもと思うのですが、やり始めると止まらなくなっちゃう… ばかですねぇ〜 ^^);
今日はもうこれで終わり。ちょっとゆっくりします。



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 本体の仕上げ砥 #3000 2018/06/07



正面

本体の仕上げ砥石#3000のかけ終わりです。しっかりと艶が出て、まずまず。
各工程をかなり念入りに済ませていましたので、思ったより楽に進みました。あとは仕上げの研磨剤をかければ終了です。





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 つまみのワックス型 2018/06/11

正面 裏

9日にさやかちゃんがワックス型を持ってお稽古に来て、その時打ち合わせをして、少し華奢な気がしましたので、もう少し太めにしてくださいと。
で、持って帰って蓋とのバランスを取りつつ修正してもらって、今日その写真が届きました。これでOKです。あとは銀で鋳造してもらいます。月末ごろ出来上がってくるでしょう。
作業中に傷つけないように、蓋にはマスキングテープを貼っています。






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 つまみの完成 2018/06/24

今日、午前中にさやかちゃんから完成したつまみが届きました。
早速取り付けてみたのですけれど、どうも丈が高いのです。1ミリまではいかないけれど、あと少し丈を低くしたい。
で、午後からつまみの根元をやすりで削って、丈を低く調整いたしました。
かなり落ち着いたようです。ま、これでいいか〜
7月早々には覆輪かけに出しますけれど、今月いっぱいはちょっと眺めていようと思っています。

正面 裏
蓋とつまみ




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 完成 2018/07/19

覆輪が出来上がってきたのは4〜5日前でした。けれども、ちょうどそのころから猛暑が始まり、とてもじゃないけれど作業をする気にならず、しばらくほったらかし。
今日になって、やっと始める気が起きて、朝からもう一度重曹で洗い、蝋引き、覆輪かけと持ち手の取り付けを済ませました。これで完成です。
出品は7月30日、31日ですので、しばらく眺めて暮らします。



正面 上から

 入選しました。 2018/08/29

今朝、発表がありまして、おかげさまで私もyuuちゃんも入選しておりました。二人そろっての入選でしたから、喜びもひとしおです!

入選者名簿はこちらをクリック。
開催情報はこちらをクリック。

私の作品が、地方展のどこへ巡回するのかは、東京展の開催後に決定します。その折にはまたここでお知らせいたします。






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 地方展巡回先 2018/09/28

本日、地方展の巡回先のお知らせが届きました。

私の作品は、この後、名古屋展・金沢展・大阪展・福岡展の4会場を巡回することになったとのことでした。

金沢への巡回は初めてのことです。昔、金沢へは2度ほど行ったことがあり、何やら懐かしく思い出しました。
お近くにお住まいの方は、お暇がありましたらどうぞご覧ください。
その後、この作品は縁あって、大阪の高島屋さんで売約となり、嫁に行きました。行った先でいつまでも可愛がっていただけますように!!!






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