最終更新日 ; Wednesday, 30-Oct-2002 00:00:00 JST

2002・10月


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 【香りの器展】 2002/10/02


明日は、豊田町の香りの博物館へ行ってきます.
2002年10月5日〜2003年2月2日まで、開館5周年記念特別展「香りのうつわ、今 X」が開催されるのですが、私もその展覧会に5点ほど出展していますので、そのオープニングに出席するためです.

このところ、9月28日(土)には、牧の原台地で集中豪雨みたいな雨と雷に出くわすし、29日(日)には、この間書いたみたいな有様で、どうも車にはついていないから、ちょと心配〜
まァ、気をつけて行ってきますね!!

また、近々、展覧会情報にも載せておきます.お近くの方、よろしければ見に来てくださいネ〜





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 オープニング 2002/10/03


“香りのうつわ、今 X”のオープニングに出席してきました.
オープニングセレモニーでは、隅っこに座っていようと思ったのに、正面に作家の席が設けられていて引きずり出されてそこに座らされて、麗々しくご紹介をいただいて、恥ずかしかったよぉ・・・そういうの、にがてなんですぅ! 九鬼先生だって! だれのこっちゃ???
でも、顔見知りの方が何人かいらっしゃって、その後のパーティは楽しかったけれどね.

金工作家の浅井盛征氏、北村眞一氏、漆芸の三好かがり氏・・・最近は私も余り東京へは行かないので、随分お久し振りでお目にかかりました.後は、以前に講演会でお世話になった、京都工芸繊維大学の樋田豊次郎先生とか・・・
はじめてお目にかかったガラス作家の佐野安正氏はお話していたら、なんと私がガラスを教えていただいている寺澤先生とは旧知の間柄だそうで、ビールを飲みながら、盛り上がっちゃいました.(^.^)

豊田町には、高砂香料という会社があって、それで、【香り・・・】なのだそうです.
で、学芸委員の方が、香水の調合室がありますから、というので、PCでいろいろと調査表に書き込んでそれをもとにオリジナルの香水を調合してくれる所へ案内されました.で、“私だけの!”って言うのを作っていただいたの.調子に乗って付けてみたりして.
それだけにしておけばよかったのに、三好かがりさんの香水、どんな匂い? って聞いたら、彼女がそれもつけてくれたのね〜 だから結局の所、つけ過ぎ状態になっちゃって、帰りの車の中で匂うこと、匂うこと・・・ あんまり匂い過ぎて、クラクラして来て、窓を全開にして走りました.(^^ゞ

若いころは香水が好きで、ナマイキにも夜間飛行なんかつけていたんだけど、この頃は全くつけない.むしろ、夏の汗臭い時には匂い袋をGパンにぶら下げるくらいなものだから、どうもね〜 まいった・・・

帰りは、多分通勤ラッシュと重なりそうな時間帯になったので、静岡を通るのは避けて焼津で国1を降りて、海辺りの150号線に入って帰ってきました.片道78km、いささか遠いですぅ〜〜 疲れました.
パーティでいろいろご馳走になったので、まだ、余りお腹がすいていません.今夜は夜食になりそうです〜〜





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 マグリット展 2002/10/09


このところ、大忙しでした.
先日来、どうもやはり下のPCの調子が悪くて、5日にこーちゃんに来ていただいて、再インストールしました.
で、下のPCは、Windows2000 と、Windows98 の二本立てだったのを、98のほうは抜いてそこをデータドライブにしました.
でも、その真っ最中になんとハードディスクが壊れて真っ青〜〜 まぁ、データは抜いた後でしたから被害はなかったけど.結局ハードディスクを新しくしちゃいました! おかげで快調です〜!!! こーちゃん、ありがとうございました〜!!! 私じゃどうにもならない・・・おかげさまでございます〜〜!!

で、その後、いろいろなソフトを、ひまを見てボツボツ入れています.
フリーソフトはダウンロードして入れ直し・・・おかげで、今まで使っていた画像閲覧ソフトの Irfan View は、日本語版が新しく出ていたので、そちらに切り替え! 英語版はやっぱりね・・・私、英語は苦手なの〜(^^ゞ
で、今日は、PaintShop Pro 7.0 を新規購入しました.乗り換え版っていうのが安く買えました.で、やっといろいろ整ってきたところです〜
PaintShop がなかったので、9月末に撮ってきた樋村氏の作品の写真もまだアップできないでいるし、明日はがんばらなくっちゃ.

まぁ、それはさておいて、昨日は一日、名古屋でした.
日本伝統工芸展・名古屋展の飾りつけの手伝いです.今年は選外だったから七宝の部門では行く必要がなかったのですが、金工部門の手が足りないということで、行ってきました.
私は、名古屋市美術館での「マグリット展」が見たかったので、丁度よかったの!

午前中、早めの新幹線に乗って、まずはマグリット!
一番見たかった「大家族」は、9月一杯で飾り替えられていて見られなかったけど、なかなか見ごたえのある展覧会でした.
一番印象に残ったのは、「現実の感覚」という作品.青空の真中に大きな岩石がぽっかりと浮かんでいる・・・ 何だか、スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」を思い出します.あちらは青空に浮かんだ巨大な岩石ではなくて、宇宙の暗闇に浮かんだ巨大な石板でしたけど・・・

マグリットは、その絵はもちろんのこと、題名も象徴的・詩的です.
マグリットの絵の全てが好きというわけじゃないの、余り感性的に受け付けないっていうのも沢山あるんだけれど、でも、よかったよ!

で、午後からは飾り付け.陳列台がとても華奢な造作なので、普通の人が乗ったりするとギシギシいってちょっと怖い.台の上に乗ってるのは大事な作品だしね〜 で、この痩せっぽちの私の出番ってわけです.
昔からお転婆だから、高いところなんて平気だし・・・私が乗った位じゃさすがにギシッともいわない・・・結局、金工と七宝と両方の、上段の飾り付け、してきちゃいました.(^^ゞ

いささか、午前中は歩き通し、午後は登ったり降りたりの連続で今日は疲れています.昼過ぎまでは足が変でした.やっと直ってきたところよ〜〜
でも、ずいぶん久しぶりに、安藤七宝店の皆様ともお目にかかれて、いろいろお話もできたし、楽しゅうございました!!
伊藤さんの奥様、今度メールくださいませ〜! (^.^)/





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 栗拾い 2002/10/13


昨日は陶芸のお稽古日で、菊川の成毛ちゃんのところへ行って来ました.
ちょっと早目に付いたので、成毛ちゃんとお茶を飲みながら話していると、お稽古仲間の原田さん、松下先生(高校の先生なの!)が見えて・・・
成毛ちゃんが、ネェサン、栗が一杯落ちてるぞ、持っていくか? というので、それから4人でお稽古そっちのけで栗拾い・・・

成毛ちゃんの家の茶畑に面したあたりに1本の栗の木があるのです.丹波栗の木.行ってみると落ちています.で、木にも一杯なってる.
私と原田さんはスーパーバッグを持って、栗拾い.成毛ちゃんは高枝バサミを持ってきて、まだ木の枝についているイガを落とそうとしているんだけど、栗の木が高いので届かないの〜
で、揺すってみたりしたんだけどそれでも駄目.悔しいね〜〜って言っていたら、松下先生が裏の竹やぶから長い孟宗竹を取ってきてそれでイガをひっぱたいて・・・
落ちるわ、落ちるわ・・・だけど、どこに飛んでくるかわからない! イガグリに頭を直撃されたりしたら大変だから、みんな、わぁわぁ、キャアキャアと茶畑の中を逃げ回って.あはははははは 大のオジサン・オバサンがですぅ〜〜 まるでガキ共みたいに!!
松下先生ったら、もう意地になっちゃって、ひっぱたくこと!!
成毛ちゃんは、頭にあたったらその刺激で毛が生えるかなぁ?? な〜んて・・・やってみたら??? よけいにはげるかも〜〜(ーー;)

あんまりひっぱたくから、最後にイガグリの反撃に会って茶畑に転がって逃げたりして.
で、スーパーバッグに一杯取れました.

それから、この栗はどうしよう? っとことになって、皆さんがお稽古している間に私と成毛ちゃんとでモンブランを作ろう、と・・・
栗を茹でて、裏ごし、生クリームとコワントローを入れて練り上げて、甘味が足りないのでシロップ混ぜて、最後にレモンで味を締めて・・・
遅れてきた鈴木さんがお手製のりんご入りのパウンドケーキをご持参だったので、それにモンブランを乗せて・・・美味しかったよぉ〜〜

本日仕事でお休みの電話をかけてきた内田さんも、お仕事終わった後でモンブランに引かれて合流!
まぁ、昨日は何をしに行ったやら〜〜〜(^^ゞ
残った栗は、原田さん、鈴木さんと3人でいただいてきちゃました.楽しかったよ!!





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 ぎょっ! 2002/10/


昨日、ギョッとするようなことがありました・・・
祭日にもかかわらず、朝日カルチャーのお稽古があったので、昼ころ家を出て、静岡に向かって走っていた時のこと.

県立美術館の近くのカーブの多い坂道.その道は狭いんだけどちゃんと歩道があるのネ.美術館や県立大学があるし、日本平への遊歩道でもあるから、土日や祭日は人通りが多くて、そのために歩道が整備されてる.
だから、走っていても歩行者がそれほど気にならないところなのよね.

ハイキング中って感じの歩行者が、三々五々、歩道を歩いていました.
いつもならさほど気にもとめずに走り抜けるのだけれど、どういうわけか、そのとき、私は急に徐行した・・・何でかわかりませんけど・・・

歩道では、若い家族連れが5人ほどおしゃべりしながら歩いている、その後ろから、70前後のおじいさんが一人.で、そのおじいさん、家族連れを追い越そうと、歩道の、車道側の端を早足で歩き始めた・・・
次の瞬間に、歩道を踏み外して、なんと、車道に転がり落ちてきたの〜〜!
その上、1回転しちゃって、私の車の真ん前に!

徐行していたからすぐにとまれたけど、運転席の私からは、ボンネットに隠れてその姿が見えなかった・・・その距離、車の前1メートル以内だよね・・・
げげげ、ひき殺すところだったよぉ〜
思わず、「ジイさ〜ん、頼むよ〜」などと、わけのわからないことを叫んで、ひょっと見たら窓は全開・・・聞こえちゃっただろうな・・・(;・・;)

あれで引いちゃったら、それでも前方不注意がついてくる.それより何より、気が悪いよね〜 人をひき殺しちゃったりしたら、どんな気がするんだろう、一生立ち直れそうにないよ・・・
何で、あの時徐行していたんだろう?? いつもなら、徐行気味にするくらいでそれほど気にとめずに走ってるんだけど.神様、仏様のご加護かしら? ありがとうございます〜〜〜 などと、ブツブツ独り言を言いながらそのあと静岡まで行ってきました.

災難なんて、どこからどう降ってくるのかわかりませんね.皆様も、どうか、お気をつけくださいませね〜〜!!
その後しばらくは、心臓のドキドキする音が聞こえていました・・・





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 後の月見 2002/10/21


後の月見

昨日は、“後の月見”だったのですが、あいにくの雨.今日も日中は降り続けて、夕方からやっと晴れ間.
一日遅れのお月見です.
ご覧くださいませ、雨が上がって気温が低くなったので、月も煌々と輝いて見えます.

一昨日の土曜日は、一日早いお月見宴会だったのですが、全員、心掛けが悪かったのか、雲が厚くて月は見えず・・・
近くからススキを取ってきて、ご近所からいただいた小菊に竜胆も添えて飾ったりして、まぁ、月は見えずとも、楽しい一夜でした..

丁度、月下美人も咲くかしらという按配だったのに、これも宴会の前日に咲いてしまって・・・仕方がないから、話の種にと、花をさっと茹でて甘酢に漬けて、みんなで食べました.まぁ、たいして美味しいものじゃない.ちょっと歯ざわりがしゃきしゃきしていて、ほのかに酢が紅色に染まって、くらいのものですけど.

で、夜中に散会、翌、日曜日は早朝から町内のドブ掃除・・・(;・・;)
昨日は、そのあと、すっかり「ねてようび」決め込んじゃいました〜〜

急に冷え始めました.皆さん、お風邪を召しませんようにお気をつけくださいませ!





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 阿弥陀堂だより 2002/10/23


きょうは水曜日で、映画館はレディスディー、1000円で見られるの.で、見たかった「阿弥陀堂だより」見てきました.
朝10時からです.午後からはお教室があったので、ちょっと忙しかったけど・・・

なかなか秀逸な映画でした.映像がとても綺麗で、日本の風景とはこんなに美しいものだったのか、と・・・
樋口可南子がすごく良かった.北林谷栄の存在感も相変わらず強烈で.
まぁ、何の事件が起こるわけでもなく淡々と日常が綴られているのですが、ゆっくりと時が流れていく暮らしの中で、はじめて人は本当に優しくなれるのではないだろうかなどと考えたら、涙が出てきちゃった.

よく、主人と、もっと歳をとったらどこか田舎で静かに暮らそうか、なんて言いあっていたのね.
夫婦で、田舎でひっそりと朽ち果てるのも悪くはないね、歳をとって、初めて夫婦っていいものになるんじゃないのかしら、なんてね. まぁ、その目論見はすっかり外れちゃったんだけど〜〜〜 (^^ゞ

そそ、若いうちって、駄目なのよね.守らなくちゃいけない、拘らなくちゃいけない自分ってものがあるから.
でも、若いうちに、自分自身に拘り抜いてこそ、見える何かもあるわけで・・・30代、40代は拘り抜いたほうがいいのよ.妙に老成することなんかありゃしない.歳をとれば、だんだん自然に否応なしに、拘るところが少なくなってしまうわけで、それからでいいのよね、優しさの意味を問うたり、優しさに出会ったりするのは.

今、やれることを拘りぬいてやってこそ、ちゃんと出会えるんだって、そう思うの.結果なんかじゃない.蝋の翼が溶け落ちても、イカロスは孤独に太陽に向かって飛びつづけなくちゃね〜〜 早晩、沢山のことに拘っている元気もなくなるんだから今のうちよ・・・

なーんて、訳の分からない独り言になっちゃいましたね〜
まぁ、それはともかくとして、いい映画でしたよ.見ている人たちが、カップルは老年夫婦、後は私くらいのオバサンばっかり〜というのが、笑っちゃいましたけどね・・・まぁ、元気な若い人たちが見たい映画ってわけじゃないとは思うけど〜





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 拉致事件 2002/10/


個人は、どこまで国の政治や外交、そして歴史に翻弄されなくてはならないのだろう.
そして、私たち一般大衆は、同情心という一見美しく見える感情をまとった振りをして どこまで、あたかも推理小説を読むかのごとく好奇心を満足させようとするのだろう.
マスコミは、どこまでそのちょっと下品な感情に迎合しようとするのだろう.

拉致問題の展開には、なんだか、やりきれない思いが先行して、あまりTVを見る気もしないでいる.

語れない過去は語らなくてもいい.語れない過去はそのままにそうっとしておいたほうがいい.
それでなくても、気付こうが気付くまいが、自分自身をも含めて、人は否応なしに歴史に翻弄されているのだ・・・
彼らはもう、“拉致された子供たち”ではないのだろう.

25年の歳月はあまりに長い.日本人として生きた長さよりも長いのだから、それは、何があったって不思議ではないともいえる長さだろう・・・
出口の見えない迷路を、忘れ去られたままにあまりに長くさまよってしまったのだろう、そう思ってしまうくらいだ.

引き裂かれた親子関係を修復することは、新たに引き裂かなければならない親子関係を生むのか.
あぁ、やりきれないね・・・
そして、またそのことが歴史の流れに利用され尽くすのだろう.
はじめに設定された帰国の日を迎えて、彼らの思いは如何ばかりなのだろう・・・





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 穏やかな・・・ 2002/10/30


Yさんから、電話でお知らせをいただきました.あなたのことで・・・
ホスピスへ入ったんですってね・・・
再発・・・

ご主人様が 誰にも会わせたくないっておっしゃってるってYさんが言っていました
そのお気持ちは良くわかります
私も 主人が入院しているときに 
よほど親しい、心を許した人以外には会わせたくはなかったもの
だから、私は、もうあなたに会いには行かないことにしました

あなたと最後に会ったのは 何年前でしょう?
確か、一昨年の3月初めだったような・・・
その何年か前に手術を受けて でも そんなことは微塵も感じさせない元気さだったから
安心していた私の迂闊さ・・・

あの時 あなたは お仕事で静岡に来ていたご主人様と一緒に
翌日は御前崎まで海を見に行くって言ってた
だから 二人でバスの時間を調べたりしたのでしたよね
だんだん思い出してきました

あなたとは よく 神の話をしました
あなたはクリスチャンだから 私とは神の捕らえ方が違っていたけど

あなたが ずっと若いころから神と近しい関わりを持っていることは
あなたを救ってくれていますか?
穏やかに神と共に日々を送れているのでしょうか?
涙と共に そのことを心から祈っています

人は 無力で そして 斯くも壊れやすいもの・・・
いずれは誰しもが壊れ 朽ち果てるものなのだから
枯れ葉が枝から落ちるように いずれ軽々と風に乗って行って欲しいと思っています・・・

穏やかな日々を
穏やかな思い出を
そして 穏やかな・・・・・・





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