最終更新日 ; Sunday, 30-Jul-2006 15:07:00 JST

2006・7月


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 帰国 2006/07/08


1週間のイギリス旅行から昨晩帰国。夕べは伊東のyuuちゃん宅へ1泊して、帰って来ました。
yuuちゃんは午前中から一仕事があり、それを済ませて戻ってきたらスーツケースを運んできた宅配便のおにいちゃんがしきりにチャイムを鳴らしていたそうで、私はそれにも気付かず二階でぐうぐう寝ており、yuuちゃんは私がどうかしちゃったのかと大慌てで寝室まで様子を見に来て〜〜 「先生、死んでいないよね??」
なんと8時間も、彼女が出かけたのもチャイムの音にも何も気付かずに眠りこけておりました。 (^^ゞ

家に着くと車の音を聞きつけたのか、翔太がまるで犬っころの如く猫の出入り口から外まで飛び出してきてまぁ文句たらたら・・・
荷物を降ろすのは後回しにして早速しばらくの間ブラッシングで翔太の機嫌取り!

それから、届いたスーツケースの中身の整理、洗濯とバタバタしていると和がやってきて、なんとこのところ2〜3日は翔太の機嫌がすこぶる悪く、手の上に乗せてやらないと餌も食べない状態が続いていたそうで・・・ やはりこんなに長い留守は初めてだったから彼もショックだったようです。そんな話をしている間にも翔太は私の足に身体をこすり付けて回り、時々踵を噛んだりして・・・

さて、今夜はしばらくぶりの我が家!
夕食は梅干と干物、漬物、野菜の煮付けかなにかで軽く済ませようと思っています〜 やっぱり今夜は軽い日本食だわ〜〜!!!

イギリス旅行の顛末は、少しずつ書こうと思っています。
滞在先のPage家の剛子先生やご主人のMR.Martinのこと、ずっと滞在していたAshfordのこと、ロンドンのこと、チャリティショップのことやRyeの古本屋の女主人のこと・・・

留守中、日本ではテポドンが発射されて大騒ぎだったとか。BBCのニュースでは見ていたのですけれど、今夜あたりのワイドショーか何かで見なくっちゃ〜

それにしても日本のこの湿気はたまりませんね・・・





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 整体 2006/07/15


イギリスから帰ってこの方、どうも調子が悪い。疲れか、はたまた既に夏バテか?? などと思っていたのだけれど、急にやってきた極端な蒸し暑さも手伝ってかイマイチ食欲はないし買い物にすら行く気にもならないし、何をする気にもならないと言うのはやっぱり困った・・・

だから、今日は思い立って整体に行ってきました〜

「いつもは曲がっていない腰椎の辺りがヘンに複雑に曲がってるよ。何かしたの??」と整体の先生。
「あ、ちょっとイギリスに行ってきたから飛行機での機内泊のせいかも・・・」
「きっとそれだね、何かで根性が曲がったってわけじゃないんだ!」
「・・・・・」

多分、それが原因だったみたいです。
あちこち盛大にボキボキやられて、すっきり〜〜
何しろ単細胞だから、ちょっと治してもらうとすぐに回復する。と言っても自力で回復するわけじゃないってのがトシだな・・・ (^^ゞ
飛行機の中で、ヘンな体勢で10時間以上も寝たりしたんだから曲がって固まるはずだよね〜

やれやれ、これですっきりと動けそうです。
今夜は美味しく食べられそうだし〜 メニュは豚肉のピカタ、枝豆のポタージュ、ポテトサラダにお漬物〜〜と、張り切って用意済み!
そろそろ梅干の面倒も見てやらなきゃならないしね〜〜





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 送り火 2006/07/16


この辺りは7月がお盆です。で、今日は送り火。
玄関前に素焼きの大皿を出して、送り火をたきます。
「おがら」を炊く地方もあると聞きますが、この辺りでは送り火にはたいまつと言って松を炊きます。

松の木の燃える独特のちょっと油臭い匂いが辺りに漂い、黒い煙が上がります。
ジジジ・・・ と音を立てながら、松の薪が燃えています。赤い炎が風にあおられて渦を巻きます。

でも、最近の松は昔ほど匂いを立てないようです。もしかしたら輸入材なのかしら? 細く綺麗にカットされた松。
昔の松はざっくりと皮がついたままに割られていてもっともっと匂いがしたものだけれど・・・ 鼻を近づけないと匂いが感じられないほどです。あの匂いがなにやら懐かしい・・・

あー また1年が経ってしまった。あれからもう7年も経ってしまったのか〜 などとぼんやりと炎を眺めながら考えている自分がいます。
そうこうしているうちに炎はどんどんと小さくなり、熾き火だけが風にあおられて、皿の中でちろちろと輝きます。
また来年ね〜 と小さくつぶやいて、火の始末。

これから、あと何回送り火を炊くのかしらね??
暑い夏がやってきています。





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 ぶっちゃんのヨメサン 2006/07/17


どうも、野良猫のぶっちゃんのところへヨメサンが来たようです。
ぶっちゃんのヨメサンは、ちょっと前から翔太のえさを狙って時々やってきていたボブテールの三毛猫。多分、生後1年未満だな。子猫から大人猫へなりかけてるって感じ。
三毛なんだけど、私が見るにそれほどの器量よしじゃないの。でもまぁ、猫の好みなんて人間の好みとは違うのかもしれないし、野良の苦労で相が悪くなっているだけのことかもしれないしね。

仲良くなったのは私のイギリス旅行中の話みたい。
つまり、旅行中、和の息子が翔太の世話をしてくれていたのですが、翔太の食べ残しは一皿にしてぶっちゃん用に玄関に出してやってね、と、頼んでいたわけで、双方でそれを食べに来て知り合ったのかも・・・

このところ、いつも連れ立ってやってくるの。猫って単独行動する動物のはずなのに・・・ どーなってるんだ?
今朝も物音で目が覚めて、ベッドから上半身を起こして翔太の通り道用に細く開けてある襖の隙間から覗いてみたら一つ皿に二匹で首を突っ込んで、翔太の残り物を食べていた・・・

で、ぶっちゃん用に買い置きしてある安いエサを二つの器に分けて入れて、外に出してやったのね。それからしばらく経って器を下げに外に出たら、食べ終わった二匹は私の車の辺りで長々と並んでのんびりと横になっていました〜〜 あはははは 飼い猫以外の猫の夫婦者なんて、はじめてみたよ!

まァ、それにしても、野良のオス猫が女房にありつくなんて、まれな話だというからめでたいことかも! そのせいかどうなのか、ぶっちゃんはあちこち傷だらけ・・・ といってもかすり傷程度だから、ここではおとなしいのだけれど、ぶっちゃんは意外に強いのかもね。男はつらいよ、ってとこかしら??

でもそのうち、子供を引き連れてやってきたりしたら、どーしよう??? ぶっちゃん、あまり私に頼らず、しっかり家族の面倒、みなさいよね!!!





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 布草履 2006/07/20


一昨日あたりから急に涼しくなり、今日なんかは23度だったとか・・・
このくらいの涼しさだと、色々と動く気になってくる。その上、今日はオフだし〜 とばかりに、捨てちゃわなくっちゃと思っていた古い布団や毛布などを整理して押入れをすっきりさせて、ついでに、古い椅子やら何やらと一緒に車に乗るだけ乗せてごみ焼却場に持ち込んで処分。あーースッキリした!!

どんどん捨てて身軽にならなくっちゃ〜 義母や母の代からのいろんなものがまだまだ残ってるんだから・・・
思い出というシロモノが一番始末に悪いんだけれど、こっちだって段々あの世が近づいてきているんだから、少しずつでも思い切って捨てていかなくっちゃね。 (^^ゞ

と、そんなこんなで午前中は終わってしまい、午後からは、先日みいちゃんが送ってくれた雑誌の切り抜き記事を見ながら、布草履作りに取り組んでみました。
焼却場の帰り道にちょっと足を伸ばしてホームセンターに立ち寄って、古びてしまった散水用のホースを新調したついでに布草履の材料のPPロープも仕入れてきたしね。


使った布は、押入れの中から引っ張り出したコタツ布団のカバー。まだそれほど使い古しているわけじゃないのだけれど、ここ数年はコタツは使っていないので出番がないヤツよ。 何しろ猫がいる生活はコタツを使うと掃除が面倒で毛だらけになっちゃうのでコタツそのものも処分しちゃったしね〜 ちょうどいいや。これを切り刻んじゃおう。

で、2時間ほどかかって、処女作完成!! 楽しかったよ〜 まだコツがイマイチ掴めないし雑誌の切り抜き記事を見ながらの手探りなので、ちょいへたくそだけど、初めてにしてはまぁまぁかな?

こんな手仕事は大好きです。いくつか作っているうちにもうちょっとは上手に小奇麗に作れるようになるでしょう〜 ♪♪
履いてみるとなかなか気持ちが良い。病み付きになりそう〜〜 (^^ゞ





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 濃霧 2006/07/22


朝起きて窓の外を眺めて驚きました。濃霧であたりは真っ白! こんなの、初めてだわ〜 ちょっと先の家はかすかに見えるけれど、清水の町なんかほとんど見えやしない!
今日は陶芸で菊川まで行くのですが、ただでさえあの辺りの牧の原台地は普段でも霧がかかる所。ここでこの霧じゃあっちはどんなかしら?
まァ、出かけるのはお昼だから、その頃までにはこの霧も晴れていてくれるといいけれど。車で走っていると霧は本当に怖い・・・

明日は土用の丑の日らしいから、行く途中、吉田を通る時にうなぎの白焼きでも買って来ようと思っているんですけどねぇ。
吉田町はうなぎが名産。たまにはうなぎでも食べなくっちゃ夏ばてになっちまうよ〜 かといって、スーパーで売っているうなぎはほとんど中国産で、何だか臭くて食べられやしない・・・

それにしても、まだまだ梅雨が明ける気配はありません。あちこち豪雨で大変な被害が出ているとのことですし、やっぱり気候は毎年毎年おかしくなっていると言うのが実感です。
このまま梅雨明けは8月まで持ち越されちゃうのかしら? 台風も進路を北に変えているようだし、また被害が出ないといいけれど・・・

霧の中を時々鳥が飛んでいくのが見えます。大きさからいうとあれはカラスだな。霧の中でも鳥には物が見えるのかしら??





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 ハワーズ・エンド 2006/07/30


1ヶ月ほどかかってE.M.フォースターのハワーズ・エンドを読み終わりました。翻訳の日本語がどうにもこうにも読みづらくて、なかなかすんなりと頭に入らず、随分時間がかかってしまいましたが・・・ だけど、この本は本当はもっと面白いのかもしれない、なんて・・・

この作品は映画になってたし、主演はアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンだったし、監督がアイヴォリィならその方が面白いに違いない。これはDVDかビデオで出ているはずだ、と、近所のレンタル店を探しまくったけどおいてなくて、いいや、買っちゃっても〜 とばかりにネットで探しまくりました。ところがDVDは廃盤。中古で出ているのはプレミアが付いているのか定価が5000円しないくらいなのに1万円近くしているのね。で、探しているうちにビデオを見つけました。もちろん中古で¥1400
この値段ならビデオでもいいや、と注文して、取り寄せ。

やっぱり原作には忠実に映画化していて、原作を読んだあとだったし面白かった〜
イギリスの田舎の風景、ブルーベルの咲き乱れる野原、風に揺れる水仙などの映像もとても綺麗でした。思い出しちゃいましたよ、イギリスを。

フォースターの作品は、イギリスに厳然と根付く階級意識や異なった文化に属する人々の衝突と和解をテーマに選ぶと言われていますが、この小説もそうでした。
ドイツ人を父親に持つ、教養豊かな知識人の姉妹、マーガレットとヘレン、古いイギリスの保守的な富裕層に属するウィルコックス氏とその妻、子供たち。
有り余る向上心と教養への憧れを秘めながらも貧困から浮かび上がれない若者レオナード・バストと無教養なその妻。
家に名前をつける習慣を持つというイギリス人。ハワーズ・エンドはそんなイギリス人であるウィルコックスの妻ルースの、兄から引き継いだ財産だった。ルースはその死にあたってハワーズ・エンドをなぜか赤の他人であるマーガレットに遺そうとする。

多分、階級や文化や言葉を介さずに一瞬のうちに生じる人間同士の理解と言うものがごく稀にあるのだけれど、ルースはそのような理解をマーガレットに対して持ったのでしょう。 しかし、それは、ウィルコックス一家によって握りつぶされるわけなのですが、紆余曲折の後にハワーズ・エンドはマーガレットのものになる。まるでハワーズ・エンドと名付けられた家そのものがマーガレットを選んだかのように・・・

そういうことってありますよね、私が選んだんじゃない、選ばれたに過ぎないって感じること・・・
人の自意識なんて、本当は極々卑小なものに過ぎないのではないかって感じること・・・

この小説の本当の主人公はルースであり、彼女の家、ハワーズ・エンドそのもののような気がしました。保守的で忍耐強くその家と自然を愛する彼女は百万語を費やすよりもすばやく物事を正確に理解する・・・ バネッサ・レッドグレープはルースにぴったりで・・・
2回も見ちゃいました!





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