最終更新日 ; Friday, 27-Oct-2006 11:37:00 JST

2006・10月


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 トカゲの湯治 2006/10/03


いつの間にか月も改まり、神無月・・・
本日はオフにて、あ〜久しぶりにどこかで湯治だな、と、昼前に家を出ました。
湯治ったって、日帰り温泉なんだけど。

清水の奥の方に両河内という小さな村があります。竹の子とお茶の産地で知られています。 春には両河内の竹の子って、それなり地元のブランドとして珍重されてるし、両河内のお茶も味が良いことで知られています。そこに10年ほど前から公営温泉が出来てるの。小さな温泉ですが一応天然温泉。
竹の産地でもあることから、その湯に竹酢液やら竹炭やらを加えて・・・さて、その効能はよくわからないけど〜 (^^ゞ

ま、行くまでには山道も通るし、ちょっとしたドライブ気分が味わえます。
アユ釣りで有名な興津川をどんどん上流に上っていくのです。土手にはそろそろ盛りを過ぎた彼岸花がそれでも真っ赤に咲き乱れ、山はまだ紅葉には早くて濃い緑に囲まれています。道端に栗のイガが散乱していたりして、おぉ〜〜初秋ですねぇ!

小一時間かかって到着。早速外にある露天風呂でのんびり致しました。湯温はぬるめですから長々とあたりの景色を楽しみながら浸かっていると、風呂の脇にある植え込みの陰からトカゲが出てきました。なかなか大きな立派なトカゲです!
トカゲは枯葉の間や敷いてある小石の間にしきりに顔を突っ込んで、どうやらエサ探しの最中のようでした。

トカゲって何を食べるんだろう? やっぱり昆虫の類なのかしら? そろそろ冬ごもりの準備で忙しいのかもね、などと見ていると小石の陰に小虫を見つけたらしく、思ったよりの素早さで駆け寄り捕まえました。ハエほどの大きさのなにやら黒い虫でした。
モグモグと食べています。
ごくんと飲み込むと、首の辺りが膨れて虫が飲み込まれて行くのがよくわかりました!

それからトカゲはしばらくの間、いかにも満足そうにちろちろと舌を出したり引っ込めたりで舌なめずりをしていました。黒光りする体と開けた口のピンク色がまぁ対照的で。
トカゲの捕食は始めてみたわ! こうやってじっくり見るとけっこう可愛い顔をしてるじゃないの、などと一人ごちながら見ていると、トカゲは再びチョロチョロと歩き始めて・・・

今度は何をしたと思います?
まァ、びっくり、私の入っている露天風呂からチョロチョロとあふれたお湯が、細い細い川のように湯船の脇を流れているのですが、なんと、そこにうずくまって流れにお腹をどっぷりと浸けて・・・

何とも気持ちが良さそうにとろん〜としてるの。ビクとも動かない・・・ お腹の下をお湯はちょろちょろと流れ続け・・・
あれま、トカゲの湯治?
あんまり気持ち良さそうにじっとしているから、つい笑っちゃいました。トカゲも湯治するんだ〜♪ 
4〜5分はそうしていたのでしょうか。トカゲがいかにも湯治を終えたといった態で歩き去ったので、そのたまり水に指を入れてみたらやはりその流れは暖かいお湯でした! トカゲも食後に温泉を楽しんだのに間違いはないわ!

なんだかすごく楽しいものを見たような気がして、ちょっと幸せな気分が致しましたっけ〜





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 検査 2006/10/06


夕べは珍しく夜更かしして、今朝目覚めたのは7時過ぎ・・・
あ、この時間なら、今日は朝食抜きの検査に行って来ようか、と思い立ち。
それに今日は台風がらみの雨で、患者も少ないかもしれないし、って。

本当は夏の間に一度検査をする予定だったのだけれど、自覚症状もないことだし、夏バテ気味のところに朝食抜きで延々と、空きっ腹のまま検査なんかしようものならそれが引き金になって余計に食欲不振になっちゃうと困るから、と、延び延びになってたのです。
何しろ、夏は、東向きの斜面に建つ我が家の朝は否応なしに早いし、6時前に起きて検査終了の昼近くまでごはん抜きじゃ参っちゃうもの・・・

なるべく早く帰りたいし、血液検査の結果はどうせ1週間後でないと出ないから、血液を採って終わりになるようにと、「検査だけお願いします、診察はいいです。」と言って申し込んだのだけれど、イギリスから帰って以来の3ヶ月以上のご無沙汰だったせいか散々待たされ診察室へ・・・

「随分間が開きましたから、今日は徹底的に検査しましょう〜♪」 と、お医者様。
ま、全身性エリトマトーデスで難病指定を受けていますから医療費は免除の身の上で、お医者様にとっては上得意かも知れず・・・ ま、断るってのもなんだし・・・
で、レントゲンを撮ったり、動脈硬化の検査を受けたり、心電図と、採血のほかにあっちへウロウロ、こっちへウロウロと病院の中を移動して。

散々待たされた上に診察室へ呼び込まれ、
「今日出た分の結果は全く異常はありませんね。尿検査も大丈夫でしたし、動脈硬化もありません。肺にも異常はありませんね。心臓も全く大丈夫! 」
「先生〜 私、もともと心臓は強い方ですから〜♪」
「あはははは、そうなんでしょうね〜 ま、血液検査は1週間後に結果が出ますから、その頃また結果を聞きに来てください。」
終わったのは11時・・・ 体の異常の前に空腹で死にそうだよ・・・
帰りがけに見つけた手作りパン屋に飛び込んで買い求めたクリームパンを車の中で齧りながらのご帰還と相成った次第であります!

まぁ、私は医者じゃないからこんなことを言ってはいけないのかもしれないけれど、別に水中ウォーキングしても心臓がバクバクすることもないし、いつ見たって尿が濁っていたり色がついていたりすることもない、体型だって動脈硬化には程遠いわけで、何だか無駄に検査してるなぁ、って感じを受けないわけでもない。自覚症状より以前に数値で病気を発見できるってことなのかしら?

こんなじゃぁ、今の医療のあり方そのものが、丁寧すぎて医療費がかさむわけだわ・・・
まァ、人間が全てのことに関して欲張りになっているわけで、寿命に関してもより以上を望むのだから、こんな風に検査検査になっちゃうんでしょうね。
私は欲張る気もないし、元気に仕事が出来る間だけは生きていたいけど、それ以降は神様が下された適当な頃合で一向かまわないのにね・・・





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 花盗人 2006/10/08


夕べは十六夜の月が綺麗だったので、猫たちとお月見。ベランダの手すりに上った円(マル)と十六夜の月とを一緒にデジカメでパチリととったのだけれど、円の顔がどアップで肝心の月はまるで星みたいに小さくて・・・
今日も雲ひとつない晴天に恵まれ、朝から布団干し、翔太と円のベッド(と言ったって籠なんですけど。)も干して、窓の外を見れば遥か彼方の富士山には初冠雪! これもパチリ。こっちは電線が邪魔・・・
でもまぁ、両方、載せて見ますね〜



円と月 初冠雪


布団が干しあがるまで、ちょっとお散歩に、と、近所の船越山公園へ40分ほど歩きに行ってきました。
連休の真っ最中とて、親子連れで遊具のある広場は満杯ですけど、そこはありったけ騒がしいので避けて山の中を歩いてきました。

山頂近くの東屋でお年寄りの3人連れがお弁当を広げていました。その足元に猫が10匹近く長々と寝そべっていて・・・ 船越公園は割りと有名な猫捨て場で、エサをやりに来るグループもいくつかあると聞いたことがあるけど、これかぁ・・・
その近くで管理人らしいおじさんがゴミの回収をしながら歩いているのを見かけて「ご苦労様です〜」と声をかけたら、早速おじさんが猫の話。捨てに来るのもいればああやって餌をやりに来るものもいる。管理室には猫の苦情が持ち込まれる。砂場にネットをかけたりしているけれどやはり衛生面も気になるし、かといって捨てられた猫は哀れだし、と、ひとしきり愚痴話を聞かされて・・・
そうよね〜 時々、猫の子なら船越公園に捨ててくるといいよ、などと話している人を見かけることもある。猫だけじゃない、鶏とか、大きな池があるからアヒルなんかも捨てられるんだって・・・ そのうちワニでも捨てられているんじゃないか、なんて・・・
己の手を汚さない立場の人は様々勝手な行動をするし、言い散らかしもするんだろうし、本当に管理する立場の方はご苦労なこと・・・ お気の毒としか言いようもない・・・

まだまだ日差しは強いのですけれどさすがに秋の風。金木犀があちこちに咲いていて、その香りが凛と辺りに漂っています。
茂みの中に分け入って金木犀のなるべく目立たない一枝を、つい、盗んできちゃいました〜 花盗人は罪にはならじ、と言うことでご勘弁くださいませ〜 (^^ゞ
今、仏様に飾って、部屋中に秋が漂っています!





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 地下核実験 2006/10/09


お昼のニュースの時間だからとTVを付けたら、北朝鮮が地下核実験を実施したと発表したという特番ニュースをやっていた。
10時過ぎのこととて、まだ発表があっただけで正確な情報は収集されていないらしい・・・

核実験を実施すると言うことを切り札に、もうしばらく、二国間交渉へ持ち込むための時間を稼ぐのかと思っていたらいかにも早かった・・・ 国連の決議案、議長声明を無視しての強攻策だ・・・
北朝鮮は「世界の孤児」になるつもりなのだろうか? それとも核は“持ったもの勝ち”ということになるのだろうか?

9.11の映像を見ながらあの時本当に怖かった、何が怖かったのかと言えば、これはパンドラの箱を開けてしまったということではないのかと言う怖さだったのだけれど、今回もそうだな・・・ 私が感じているのは、日本に核が打ち込まれると言う可能性の怖さじゃない、日本がこれを契機にどう変質していくのかという怖さだ・・・

今日はTV漬けの一日になりそうだ・・・





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 日本伝統工芸展 2006/10/13


10日、11日と名古屋へ行ってきました。いつもは10日の飾り付けだけで帰ってきちゃうのですが、今回はyuuちゃんの「正会員認定式」がありましたので1泊し、11日の初日の夕方からの認定式と懇親会に出席するために1泊したわけです。

10日の飾りつけはいつものことながら、飾台の上に乗るのは体重の軽い私の役目・・・
「おぉ〜〜台の上に乗るのが来た! ホラ、早く乗って!!」ってなもんで。
何しろデパートの展示台なんて細い木とベニアで急造したシロモノですから〜
台の上を飛び回って、作品をあちこち動かしたりと大活躍(?)でした。
それが3時から5時くらいまで。その後一旦ホテルに戻り、ホテル近くの居酒屋で1杯やりながらyuuちゃんと二人でお食事。

ホテルはどうも歓楽街のど真ん中に位置しているらしく、居酒屋の中はご出勤前のお姉さまとその同伴のオジサマで一杯! 二人ですっかりキョロキョロしちゃいました〜♪
そういえば、食事のできるところを物色しながら歩いている最中に見つけたブティックはどこも水商売風の衣装ばかりで・・・
「あのドレス、素敵〜 欲しいわ〜♪」なんて言うのかしら? と、ついぞおねだりなんかしたことのない二人ですから、想像をたくましくしちゃったり。(^^ゞ

ほろ酔い気分でぶらぶら歩いて、yuuちゃんが一度も経験していないので行ってみたいというのでホテルの近所のネットカフェ兼漫画喫茶へ。
ネットカフェなんて名前は洒落ているけれど、何だか小汚くていかがわしい感じなんですよね〜これが・・・ ちょっと入るのがためらわれるような・・・
個室ですか? それとも二人部屋? と店員のおにいちゃんが尋ねて、二人部屋と答えると、アルミサッシで区切られた小さなブースをあてがわれて、パソコンデスクの上には15インチモニタのデルコンとテレビ、なぜか真っ赤なビニール張りの二人がけのソファ・・・

ま、こんなもんよ〜と1時間ほど。で、その日はすっかりくたびれてバタンキュー・・・

11日は認定式が夕方6時からでしたので、七宝町のアートビレッジまで足を伸ばして明治・大正期の作品を沢山見ました。その後、栄へ戻り前日にドラゴンズが優勝したので優勝セールを冷やかしてから安藤七宝店の方たちと一緒に会場へ。
6時から始まった認定式では受賞者1人、正会員認定者が5人、初入選者8人の表彰が行われ、yuuちゃんはなかなか落ち着いて賞状をもらっているように見受けられましたけれど、本人曰く、もらって戻ってきて椅子に座ったとたんに心臓がバクバクしちゃいました、ですって。こっちは盛大に拍手〜〜でした。



認定証!

その後、7時半まで懇親会で、久しぶりにお目にかかる人も多くて積もる話も山ほど、お料理もなかなか美味しくて楽しく過ごしました。
で、記念写真をパチリ! ご一緒の方たちは皆さん、安藤七宝店にお勤めの七宝作家さんです。バリバリのプロの方々で審査もなさるような先生ばかりですからいつもとても可愛がっていただいているの〜
yuuちゃん、うれしそうでしょう? いい顔してるわ!!





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 弁論大会 2006/10/17


昨日は日本伝統工芸展名古屋展の最終日で、午後からは会場当番、夕方からの搬出作業の手伝いで、出かけてきました。
搬出も諸工芸部門の61点を内箱に納めてから段ボール箱に詰めて紐掛けするまでをやらなければならず、東海の作家7人でやりましたからほぼ1時間半ほど・・・
それから新幹線に乗って、帰宅したのが10時半。疲れました〜 今日は昼寝・夕寝と寝たきり状態〜〜♪

夕方に和がやってきて、和の息子の真吾が先日の弁論大会で3位だったのに、どういうわけか新聞に写真が載ったと新聞を持って現れ、二人で大盛り上がりの親ばかチャンリン!
早速新聞をスキャンして保存したりしちゃいました!! 何しろ赤ん坊の頃からしょっちゅうウチにいたし、小4から中3まで勉強を見てやっていた子ですから、まぁ、こっちとしても叔母さん気分だしね〜

その上、何しろこの弁論大会の原稿には私も多いに振り回されたんですもん〜
言いたいことがありすぎるのになかなか文章が纏まらないから行ってもいいかなぁ? と、3日間ほど夜にやってきて二人で侃々諤々やり合って・・・ こっちが書いちゃうほうがずっとラクなんだけどそうは行きませんでしょう?
でもやはり高2ともなれば、それはそれ、大人の入り口ですから、色々やり合っているうちにちゃんとまとめ始めるわけで・・・ ほぉ〜こういうことを考えていたんだ〜などとこちら側も感慨ひとしお。
最後にはなかなか良い文章に纏め上げて、それが県で3位なんだからたいしたもんだよ、と私もほくそえんだりして〜〜(^^ゞ



弁論大会の真吾

これが新聞記事です。なかなか凛々しいでしょう?





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 公民館祭り 2006/10/20


ここ清水区では公民館活動がとても盛んで、毎年、各公民館では「公民館祭り」なる行事が開催されます。
日程はそれぞれの公民館が独自に決定しているのですが、今年は私に関わりのある二つの公民館の公民館祭りが同じ日程となり・・・

一つは袖師公民館。これは太極拳の生徒としての関わりです。明日の土曜日に、公民館のすぐ近くにある袖師小学校の講堂で太極拳を表演します。
いつもは忙しい時期と重なってパスしちゃっていたのですが、今年はちょうど「ねんりんピック」とも日程が重なり、そちらに出る人たちが参加できないために人数が足りなくて、お呼びがかかったってワケ・・・

もう一つは不二見公民館。こちらの方は七宝クラブというのがもう20年越しに続いていて、その指導をしています。といってもベテランさんばかりですから、私の役目は公民館祭りへの出品作品の指導だけなんですけれどね〜

ですから、明日からの公民館祭りに備えて今日は二つの公民館を飛び歩いておおわらわ〜〜
朝、9時半から11時まで、太極拳の最終自主練習に参加してとんぼがえりで帰宅。昼食後には不二見公民館での作品の展示指導。はがき大の絵を16点と、後はガラスケースにアクセサリーやらボンボン入れやらを飾り付けてきました。
けっこう疲れました〜〜

「先生、いつ来てくださいますか?」と訊かれて
明日は袖師公民館での発表で昼前から多分3時頃までかかるでしょうから不二見へは行けないのだけれど、日曜日にはお昼頃には来れると思うので一緒に皆さんでお弁当でも食べましょうね〜と約束して帰ってきました。まぁ、ちょっと1〜2時間くらいは顔を出してこないとね〜
明日・明後日共に3時過ぎからは家で昼寝かも〜〜 (^^ゞ





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 金継(きんつぎ) 2006/10/24


昨日は、太極拳の帰り道に急に左胸が針を刺したように痛くなって、ぎょっ!
でも、先日の検査で心電図もとって異常が無かったことだし息が出来ないというわけでもない、運転しながら自分でとってみた脈も速いわけじゃないから心臓からくるものではないだろうとタカをくくってそのまま運転して帰ってきたのですが、家のちょっと手前で冷や汗は出るわ、目はかすむわ・・・ げ、やばいかも〜〜
午後からはカルチャー教室でしたから、あれま、休まなくちゃいけないのかしら? 困ったと思いつつもとりあえずほうほうの態で家に帰り着き、しばらくベッドに横になっていたら10分ほどでケロッと治まったので、休まずに出かけました。

で、夕方帰宅。その頃にはひょっとしてあれは風邪の前駆症状から来た肋間神経痛だったのではないのか、と・・・ くしゃみはでるわ喉はいがらっぽいわ、寒気はするわ、ですもん。
やっぱり歳をとったせいでしょうかね〜 風邪のひきかけでも、素直に最初からいかにも風邪というわけには行かなくてヘンな症状が先にでてくるんだわ〜きっと・・・ などと一人ごちて、風邪薬を飲んで、背中にカイロを背負って早々就寝しちゃいました。多分それが正解だったらしく本日の目覚めは快調〜〜♪

ですから9時過ぎに家を出て、予定通り金継の一日講座を受講してきました。
「金継(きんつぎ)」って、ご存知ですか? 割れた陶器を修復する方法で、正しくは漆で接着してその上に金をかけるという・・・
接着した部分が金の筋模様となり、作品の景色ががらっと変わるんです。
漆が相手だとかぶれちゃってひどい目に会うんですけど、この講座はちょっとインチキっぽく接着剤で繋いで金継にするのだそうで・・・ まぁ、今の接着剤は飛躍的に進歩してるので充分に持つのだそうです。

やはり伝統工芸作家の私の友人の今野ちゃんが講師の2時間の講座でした。
なかなか楽しく仕事が出来ました〜
多分戦前の九谷だと思うのですが、私が子供の頃から家にある煎茶の茶碗で、色合いがとても気に入っているので縁が欠けていても捨てられなくていた物を直してきました。
まァ、初めてですから思うようにはなかなか行かないのですが、そのうち私の七宝でも絵のような作品になら応用が効くかも知れませんしね〜
今野ちゃんとも久しぶりにお目にかかれたし〜♪

急に寒くなりましたし、夏の疲れが出る季節。やはり今の時期、風邪引きさんは多いようです。皆様もどうぞお気をつけてお過ごしくださいね!!
私も今日は念のためまた風邪薬を飲んで、早寝と致します。 (^^ゞ





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 教育と効率 2006/10/26


忙しくて先日の検査結果を聞きに行かずにほったらかしていたのですけれど、一昨日の騒ぎもあったことだし、と、昨日は病院へ行ってきました。検査結果はいつもの通りで持病以外の異常は全くなく、やはりあの胸の痛みは肋間神経痛に間違いないとのことで、風邪薬もいただいてきました。ご心配をおかけしました〜〜 でも、けっこう私って名医でしょ?! (^^ゞ


で、話は変わって、今、各地の64の高校で、必修科目であるにもかかわらず受験に関係ないので「世界史」を履修させなかったという問題について・・・ 沢山の生徒さんたちがこのままでは卒業できない状態になっているとか・・・
各地のいわゆる名門といわれている受験校に多いようで、インタビューを受けた在学生が、これからの大事な時期に無駄な勉強をしなくちゃならないので困っているし、迷惑であると答えていた。
その「無駄な」という言葉に何かしら釈然としない感覚を抱いたワケで・・・
多分、学校側としては受験に関わらない科目を切り捨て、その分効率よく受験勉強をさせようということだったのだろうし、学校週休5日制の余波でもあるのかもしれない、また世の中にも「無駄なこと」は避けて効率よくという風潮があるのだろう。その上での暗黙の了解事項だったんだろうな・・・

でも、やはりこれはヘンだよ。教育とは受験のためだけにあるわけじゃないでしょう? 様々なことを学び、一見無駄に見える知識を身につけること、教養を積むこと、それが、人が生きていく際のいろんな状況への対処の質を高めるのだと私なんかは思っている。 折りあるごとに関わりのある子供たちにはそういうことを話している。
勉強しなさい、知識を身につけなさい、それを基にしっかりと深く考える習慣を身に着けなさい、それがあなたのものの見方を広げるのよ。興味の範囲を広げ、人生を豊かにするのよ、と。勉強はいい学校に入るためにするものじゃない、自分の生き方や楽しみ方を深くするためにするものなのよ、と。今わからなくても、いつかはわかってくれる日が来るのではないかとひそかに期待しつつ、なんだけどね。

学校の問題は、学校が独立行政法人化され経済効率が要求されるようになったことや、保護者から突きつけられる多岐に渡る要求、或いはその根にある家庭教育の崩壊、それら全てを伴っての先生方の負担増、様々な側面があるのだろうけれど、これは、「教育とは何か」という根本の理念を問い直さなくてはまさに解決し得ない問題なのだろうと思っている。小学校から始まる教育が既に「受験」に奉仕するものと化している今のありようをそのままにしておいては、教育改革などといっても小手先のつじつま合わせに終わってしまうのではないだろうか、もっと混迷を深めるばかりではないのだろうかと、ひそかに危惧しているわけだけれど・・・

「ダメな教師には辞めていただく」と安部総理は断言していらっしゃるわけだけれども、ダメかダメではないのかを誰が決定するわけ? どういう教師がダメ教師? 他人を評価することの責任の重さと恐ろしさを肌身に滲みて承知しつつ評価できる人がどのくらいいるのだろう?

欲深に己の感情を、吟味することなしに開放しすぎているおとなが多すぎる・・・ という印象もないわけではない。己を吟味する以前に他人に責任転嫁することを恥じないオトナ。
教育には経済効率はなじまない。時間も手間ひまも心も驚くほど沢山必要だ。手っ取り早く、なんてものじゃない・・・
「手っ取り早く」「効率よく」を求めれば、教育を丸投げされた教育機関は受験に必要ない科目は切り捨てる、或いは落ちこぼれを切り捨てるのが当たり前になってしまうわけだ。
それも何だか貧しい心のありようだよ・・・

全く纏まらない文章になっちゃったけど、こんなことが最近いろんなニュースを聞く度に頭の中をグルグルまわり続けているのです。 


あらら、今流れたニュースによると、我が母校も当てはまってるわ! 私が在学していた40年前のあの校風はどうなっちゃったのよ? なさけね・・・





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 ゆとり教育 2006/10/27


必修科目未履修校が、笑っちゃうほど続々とでてきました〜 というよりもほとんど全国的現象で。卒業できない可能性のある生徒たちが3万人以上ですって。まるでこれが普通であるかのように、です。
追いやられたのは世界史だけじゃなくて芸術系科目なんかもあったようです。
ここまで来れば個々の学校の問題を超えている・・・

考えてみたら、今の高2、高3ってかの悪名高い「ゆとり教育」世代なんですよね。
週休二日制の導入に始まって、小学校では少数第二位以下の計算はさせない、台形の面積の求め方は教えない、円周率は「3」とする、なんて、あの頃私は「円周率を3にするだって? 甘やかして工作すら出来ない子供を作ってどうする気だ??」と怒り心頭に発して周りにボヤきまくっていたわけですが・・・

結果はこういうことだったんだな・・・
子供って、学ぶ姿勢さえ身につけさせておけばスポンジが水を吸うように好奇心満々でいろんな知識を吸収する生き物だと思うのだけれど・・・
やっぱり大学の受験体制が今のような形をとり続ける以上、学問は学問の態をなさず、目先のハウトゥに傾かざるを得ないのかもしれない。

安部総理が提唱している教育バウチャー制度ってのも、やはり「教育とは何か?」という理念をしっかり構築させる部分抜きに扱うと極めてより危うい状況を作ってしまうのではないだろうか?
教育に何を求めるか、教育はどうあるべきか、そこのところが多いに揺らいでいるとしか思えないのだ。

文科省のスタンスが理念なしに場当たり的に揺らげば、現場も子供も親もその都度振り回される・・・
学校が塾化するなんてもってのほか、と思うけれど、これって青臭いのかしらね?

何はともあれ、教育は未来そのものなんだから・・・





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