最終更新日 ; Thursday, 30-Nov-2006 18:03:00 JST

2006・11月


to top. to the last month.


 観月会 2006/11/04


夕べは十三夜。後の名月、或いは栗名月、女名月とも言うそうで。綺麗でした〜〜 急に夜には寒さも増してきていますから夜気も澄んでいてなおさらに、です。

で、ウチでの恒例の観月会は一日遅れの今夜なの。
まぁ、ここ二、三日は仕事の合間に掃除と、鍋やら煮込み料理の仕込みにバタバタと・・・
別に掃除をしなきゃならないほどの気の張る人が集まるわけじゃないけれど、こういう時を利用しないといつまでたっても汚いまんまだから良いチャンスと心得て、暑くも寒くもない季節とて部屋中ワックスをかけたり、窓を拭きまくったり、カーテンを洗ったり〜 大掃除の前哨戦だわ。おかげさまで家中さっぱりしました〜 (^^ゞ

いつもこの観月会にはマツタケご飯を用意するのだけれど、今年はどこのスーパーを探してもマツタケは手に入らない・・・ 静岡のデパート辺りに行けばあるのかもしれないけれど。多分これはやはり北朝鮮への経済制裁の余波だな・・・ いつもなら中国産とかまだスーパーにも並んでいる時期なんだけれど、やっぱり中国産といっても中国経由で北朝鮮からやってきていたのかしらん?
あぁ〜今年はついにマツタケ、食いっぱぐれかぁ〜 食卓もこうなってみると世界情勢から切り離しては成り立たないんだ、などと妙な感慨にふけり・・・
で、いいシメジが手に入ったので、マツタケは諦めてシメジご飯ですぅ〜〜 まァ、「匂いマツタケ味シメジ」というから良いにしようっと〜

まぁ、大体これで片付いたし、後はシメジご飯の用意とサラダを作るくらいのものですから、本日はお客様が見えるまで本でも読みながらのんびりと過ごしますわ。





to this top



 自省 2006/11/07


毎日毎日、いじめやら自殺のニュースが流れない日はない昨今である。
いじめに悩んで自殺する子供たち、履修科目不足問題から自殺する校長先生・・・
恨みがましく書きしるされた遺書がTV画面に映り、読み上げられ、係累がTVの前で涙を流す。責任を取ってもらいたい、と。
マスコミはその原因探しや、或いはその原因を作ったであろうと思われる誰かへの追求に忙しい。正義の味方、或いは敵討ちの助っ人だ、マスコミは・・・ だけど、突然に見知らぬ他人から突きつけられたマイクの前で、誰が内心を語り得る?

犯人は誰か? 誰に責任があるのか? マイクを突きつけて居丈高に追求するその様子もなにやらひどく見苦しく苦々しく、空々しく思える時がある。

「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」―ヨハネによる福音書 / 8章 7節

私はキリスト教の信者ではないのだけれど、やはりこの自省を心のどこかに持ち続けることは必要なのだと思っている。他人を責める前にまず自分自身を深く省みることが必要だ、と・・・
蔓延する不安さの中に駆り立てられて、誰しもがある瞬間には傷つける側であり得るし、また誰もが被害者にもなり得るとも思えるのだから。
白か黒かなんて、そんなに単純なものじゃないよ、人の心は・・・ 善悪に切り分けて整理の付くものじゃない・・・

忙しすぎるんだよね、きっと。誰もがわけもわからずに忙しすぎて、静かに心を開いて語り合う時間を持てなくなっているんだよ。だから狭い価値観の中に閉じこもって、攻め立てる言葉以外には言葉を持てなくなっちゃうんだ。
全くのところ「バベルの塔」を築いているみたいにお互いの言葉がすれ違う・・・ すれ違いざまに、お互い、激しく傷つけあうばかりで・・・
みんなヘロヘロに疲れ切って、心が尖っちゃってるんだね・・・ せめて誰か一人とでもゆっくりとした優しい関係を持つことが必要だよ・・・ それでないと息が詰まるだろう・・・

視線を宙に彷徨わせながら、それでもゆっくり時間をかけるとあの子は少しずつ話し出す。ゆっくりで良いんだよ、急ぐことはないんだから思ったことを思ったままに話してごらん、ちゃんと聞いているからね・・・
だけど、本当のところ解決できるのは自分自身でしかないんだよ、私に出来るのはきちんと聞いているってことだけなんだよ・・・ 少しずつでいいのだからきちんと自省を重ねつつ、回りのせいにばかりしないで済むように自分を築きなさいね。





to this top



 金魚・・・ 2006/11/14


玄関前の石鉢にいた金魚、全滅しちゃいました・・・(泣)
犯人は多分、カラスじゃないか、と・・・

カラス除けに、鉢には黒い金網を被せて、その上から小さなスダレをかけてあったのですけれど、そのスダレがもう古びて何とも汚らしい状態だったので、金網が被せてあるからいいか、と、不注意なことに2〜3日前にそのスダレを捨てちゃったの。
そうしたら、多分カラスには、金網が黒いので目に入らなかったのでしょう。真上から激突したように金網が大きくへしゃげてはずれており、中に入れてあった睡蓮の鉢も土台から外れて石鉢の中でひっくり返っていて・・・

金魚がいるのかどうかは、水が緑色に濁っているのでよくわからず、昨日はお天気が良かったので、睡蓮鉢を取り出して、水をくみ出したのですが、いたのはメダカだけ〜〜
3尾いた金魚は影も形もありません! 留守中にやっぱり全部カラスの餌食となったようです。

和金の珍しくも何ともない、育ちすぎて体長が15センチ近くにもなっていた赤いだけの金魚なんですけれど、私の足音を聞きつけるとエサをもらえるとばかりに水面に浮かんできて口をパクパクさせて、指を入れると吸い付いてくるくらい慣れていて、可愛かったのに・・・ 悔しいったらありゃしない!

近くのお寺の裏山がカラスの棲家になっていて、カラスが沢山いるのです。ウチの前の道の電線によくとまってカァカァと鳴いていたり・・・ 金魚を狙っていたんでしょうね。
まァ、カラスだって食わなきゃ生きていけないんだし、なんと言っても新しいスダレを用意しないではずしっぱなしにしておいた私が悪い・・・ 可哀相なことをしました・・・

とりあえず石鉢はたわしをかけてゴシゴシと洗ってアオモを取って水を張替えて、今は効果があるのかどうかわからないけれど書き込みにしくじったCDをカラス除けに吊るしてあります。いまさらしょうがないんですけど。
メダカの方はもう一つの睡蓮を植えてある甕の方に移住させました。
近々、またカラス除けの対策を考えて、水のカルキが充分に抜けた頃を見計らって金魚を入れようと思っています。何しろ石鉢の中の金魚はボウフラ退治に必要不可欠なんですもん。

でも、全くのところ何とも言いようのない気分だわ・・・ 生き物を飼うには充分すぎるほど気を配らなくっちゃいけませんよね・・・ ちょっと自己嫌悪です〜





to this top



小筥 2006/11/16


夕べ、来年の本展の作品の図面が完成し、先ほど、静岡まで出かけて打ち合わせをしてきました。

久しぶりに角物の小筥を作ろうと思っているのです。
七宝の角物は、接ぎがあると焼成した時に剥がれてしまいますので、一枚板を絞り込んで作ります。で、角物を作る時は静岡に住んでいらっしゃる芸大の金工科を卒業なさった池田さんという鍛金をなさる方に素地をお願いしているのです。

しばらくご無沙汰をしていましたので、またやっていただけるかどうかを電話で問い合わせて、快諾をいただいたので図面を持って午後から行って来ました。

「今度のは小さいね。」
「そうなのよ。年々歳々、集中力が薄れてきたし、大きなものでアップアップするより小ぶりなもので本当にちゃんとした仕事がしたいって気がしてるの。」
「そうだよね〜 僕と同い年だっけ? わかるような気がするなぁ・・・」
などと・・・

そうなんですよね。今年は本当にアップアップしちゃったの。いつもなら3時間くらいは集中して仕事が出来ていたはずなのに、疲れたなぁと時計を見ると経っているのはたったの1時間半… あれま、集中力の落ちたこと!!
年齢に応じて作品を小さくしていくことも必要だな、としみじみ感じたのね。
大きさを欲張って「総身に知恵の回りかねる」様な作品を作ってちゃしょうがない・・・
作品を小さくしても、その中で楽しく集中してモノを作りたいのよ!
また、木との組み合わせもしたいし〜〜
何となく早々とイメージが浮かびつつあります〜 ちょっと楽しみでウキウキしています。


池田氏のお宅からの帰り道で金魚屋を見つけたので、ついでに金魚4尾を購入しました。
何しろ、外の石鉢ですからエアーもなしだし、飼えるのは和金くらいかな、と思っていたのですが、コメットという品種があって、エアーなしでも大きな石鉢なら大丈夫、といわれました。
和金に似た、和金よりも尻尾の長いヤツです。今はまだ体長が5センチくらいのオチビさんですけど。
最初は3尾と思っていたのですが、網ですくったら4尾が入ってきて、これもご縁でしょうからと4尾ともいただいてきました。1尾200円。4尾で〆て800円也。

まだまだやってきたばかりですから、石鉢に放すとすぐに睡蓮鉢の土台の下に隠れてしまって、いるのかいないのか影も形もない有様ですけど、きっとそのうちに慣れるでしょう〜♪
ステンレスの金網も被せて、CDを貼り付けて、無粋ですけどカラス対策も万全。
長生きして大きくなってくれると良いけれどね〜





to this top



 ふたり展の企画 2006/11/19


冷たい雨の一日になりました。 たまりかねてストーブをつけていますけれど、ストーブの前は例によって猫たちの定位置となり。でもつけっ放しだとちょと暑いような気もします・・・

先週は大忙しで出歩いてばかりでした。昨日の土曜日に、三島の佐野美術館のショップにおいてあるアクセサリーの入れ替えに三島市まで出かけて、出歩くのはこれで一段落です。

一昨日の金曜日にはyuuちゃんと静岡へ行って来ました。彼女も今年は正会員になったことだし、静岡でちょいと展覧会でもやってみるのも悪くはないと思い立って、以前に声をかけていただいたのにお断りしてしまった画廊に、企画展でやっていただけないかと申し出てみたの。勿論前座として私も加わって「ふたり展」ということでやらせていただけないかしら、と。

それが10日ほど前。で、17日に彼女の作品を持参してそれを見た上で最終的な決定をさせていただく、ということでしたので一緒に出かけたわけです。
おかげさまで快諾をいただいて、来年9月に会期が決定しました。
でも、こちらが考えていたよりも多い作品数を求められちゃって、香合のような小さなものを後いくつか作らなくちゃならなくなって、その上壁面も、ですって!

壁面は既製品の額縁だと面白くないから、成毛ちゃんとも相談して陶額でも仕立ててみようか、とか、香合だったら素地を手打ちして変形ものを作って、また大間さんにお願いして木でまとめてみようか、とか、アイデアは様々湧いているんだけれど〜
後10ヶ月はあるのだから、マメに仕事をしなくっちゃ・・・ まだまだ先があるなんて思っていたら10ヶ月なんてすぐだよ・・・
来年上半期はまたまた大騒動になりそうだわ・・・ でも、私みたいな無精者はそんな風にハッパを掛けてくださる方がいないとゴロゴロしてばかりだから、まァ、がんばってみますわ。





to this top



 障子貼り 2006/11/22


今日は暖かくて晴天に恵まれましたので、午後から障子貼りをいたしました。

先日ホームセンターに立ち寄った時に障子貼りコーナーで「はがし剤」なるものを見つけてなんじゃらほい? と買ってみたのですが、これがなかなかのスグレモノでした。
おかげで桟を水洗いせずに、濡れ雑巾で拭き上げるだけで始末が出来たのでらくちん、らくちん! 桟が乾くのを待つまでもなく、仕事が捗りました〜
4時頃には貼り終って、夕食後には綺麗に乾きましたから先ほど霧を吹いたところです。

それでも6枚の障子を張り替えるのにほぼ3時間近くかかりましたけれど。
でも、去年までの、桟を水洗いして乾かして、ということを考えると所要時間は半減です〜♪
世の中、なかなか進んで便利になっているもんだ! とひとしきり感激して。 (^^ゞ

障子を張り替えると家の中が明るくなって、気分がいいものです。私はタバコの煙で燻しこんでるから特にだなぁ・・・

さぁ、暇を見て少しずつボチボチと大掃除の季節でもあるわけで、今度小春日和にぶつかったら換気扇だな・・・ 別に客が来るというわけでもないけれど、この機を逃したら年がら年中ゴミ箱暮らしだもの・・・ ま、いい機会と心得ましょう〜〜(^^ゞ





to this top



 鍛金 2006/11/


今日は朝から銅板を切って、香合の素地を3つほど。
まぁ、20年ぶりくらいの鍛金の作業を致しました。もうすっかり忘れちゃっているのではないのかと思っていたのですが、いくつかやっているうちに体が思い出したのでしょう、なんとか金床と槌が合うようになって〜 おぉ〜この音だったわ・・・ ちゃんと打ててるじゃないの!

もうちょっと仕上げを、と思っていたら、悠ちゃんがやってきて中断。
彼は、明後日から新井さんと清水のフェルケール博物館で、「駿河の漆器・指物展」が始まるのでその飾りつけの帰り道だとのことで、初日の土曜日に開会式があり、それへのご招待状を持参してくださいました。9時からだそうです。行ってこなくっちゃ!!

で、ついでのこと、これ幸いとばかりに香合の素地を見てもらい、仕上がったら中をお願いしますとの約束を取り付けて〜 (^^)/
半月形の香合です。面白いものが仕上がりそうなの〜
悠ちゃんとおしゃべりしていたら暗くなってきちゃったから、仕上げは明日です。

駿河の漆器・指物展は12月2日より、来年2月12日までの開催です。
見ごたえのある展覧会になるはずです。おついでの折には一度ごらんくださいませ。木や漆の美しさの再発見が出来ることと思います。

フェルケール博物館のHPはここからどうぞ!





to this top