制作のための道具たち



ここでは私が制作時に使っている道具を載せてみます.ご参考になさってください.


制作のための道具たち



【 銀線・鋏・もようばし 】



銀線・鋏・もようばし
上段のリールは銀線です.銀線には色々な厚みと高さがありますので、表現に合わせて選びます.

下段左から
銀線を切るための鋏
銀箔を切るための鋏
もようばし(銀線を形作るためのピンセット)です.

大きさの比較のために、タバコをおいてあります.かなり小さなものだということがおわかりいただけると思います.






【 ホセ 】



ホセ
これは、ホセと言って、釉薬を差すための道具です.

公民館などでは、みなさん、おでんの竹串を使っていることが多いようですが、作品が大きくなるととてもそれでは間にあいませんので、自作します.

施釉面積にあわせて、広い面積に施釉するための太いホセや、細かい部分には一番右にあるような、金属で作った針ホセと、使い分けます.

普通、素材は竹で、左から二番目のように、一番外側の皮を残し、内側から削り込んで作ります.
針ホセは、縫い針などを焼いて叩き、ヤスリでヘラ状に形を整えて作ります.これも様々な針で、大小作っておくといいでしょう.





【 筆 】



筆
慣れた職人さんたちは、釉薬差しに筆を使われるようですが、私は使いません.慣れない人が使うと、特に有線では研磨時にスアナがあいてしまうからです.

これらの筆は、左の3本の太い筆は金・銀箔を張る時の糊付けや、硝子胎でモルドに離形剤を塗る時などに使い、中央のやや太めのものは釉薬に水を加えるとき、そして細い筆は絵付け用に使っています.

右から3番目の穂先の長い筆は、蒔絵の筆です.細い上に長いので墨をたっぷり含ませることが出来て、一気に長い線を引くときには大変重宝しています.





【 金剛砂砥石 】



金剛砂砥石
研磨の時には、まず初めに金剛砂砥石 #180をかけます.

上の四角いものは底の研磨に使っています.平に研がないといけませんから包丁を研ぐ時のように砥石を置いたまま、その上で水平に底出しをします.
下の2つは曲面を研いでいますので、磨り減って形が変わっています.

金剛砂砥石の柔らかいものは、曲面なりの形に変わってくれるので、使いやすいのです.確かにダイアモンド砥石のほうが手にかかる負担はずっと少ないのですが、曲面を綺麗に出そうと思うと、一番はじめの荒砥石だけは、相変わらず金剛砂砥石を使いたくなってしまうのです.





【 ダイアモンド砥石 】



ダイアモンド砥石
金剛砂砥石 #180の後は、ダイアモンド砥石を使っています.その方が軽いし、掌への負担が少ないし、何より、メッシュが安定しているので不純物から貰うキズの心配がないところがいいのです.

上段左から
#200・#400・#800・#1000
下段左から
#1500・#3000・#6000・部分砥ぎ用#400・#800・クリスタル砥石(#1500)




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