七宝食籠“椿落つ”
How to Cloisonne クラフト編の執筆と掲載作品の制作、特注品の制作、アトリエ展、七宝の風・10人展と、お正月以来あわただしく月日が流れ、またまた秋の日本伝統工芸展のための作品の制作期がめぐってまいりました. 今月末から6月始めにかけては、東海伝統工芸展・静岡展の開催が予定されていますから、例年の事ながらその時期がくる前にある程度の目途はつけておきたいと思っています. 又、今年もお付き合いくださいませ.(^^ゞ |
連休中にゆっくりと、これまでの疲れを取って、8日から仕事にかかりだしました.
8日は、焼き歪みが来ないようにと焼成台を作って第一回目の骨白下地焼成まで.かがみこんで電動糸鋸を使っていたら、ちょっと珍しく腰痛でした〜〜
本日朝から夜7:00までかかって、その後の箔張りを済ませました.
ついでに、平板での第二回目の試し焼のための植線も済ませました.
明日は朝日カルチャーのお稽古日ですから、下絵付けと第二回目の試し焼きは明後日、13日の予定です.
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昨日はちょっと調子が出なかったので、仕事しませんでした.絵付けは特に全体の構成が決まるところですから、調子の悪い日は「ま、こんなもんかぁ〜」と、妥協しがちになっちゃうし、後で後悔したくないもの.
で、昨日はゆっくり休んで挙句の果てに11時前に寝ちゃった!
だから、今朝は7時前から絵付けを始めることが出来ました.これから、植線に入ります.
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朝から一日中がんばって、蓋の方の植線、完了しました.
丁度、蓋の肩のあたりにかかっている線は、部分で全くカーブが違ったりしますから、中には、1本立てるのに30分以上かかったりしたのもあったし・・・でも、そういう線がぴったりと吸い付くように立つと、もう、にんまりしちゃいます!
「ヒデコちゃん、なかなか、職人さんじゃないの〜〜!」なんてね.(^^ゞ
これで約9割方、植線は出来上がりました.
でも、まだ、色彩の詰めが甘いので、色見本用に平板でもう一枚植線します.
明日、もう一度試し焼きをしておかなくっちゃ・・・
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本日、銀線の焼付け、同時に、銀泥の焼付けを完了いたしました.試し焼きはまだしていませんが、何となく頭の中で色彩が浮かびだしています〜 (^.^)/
足りない釉薬も発注済ませました.
明日はお稽古日、明後日はガラスですから、施釉は金曜日から取り掛かることにいたします.
予定通り、今月29日から始まる東海伝統工芸展までには、一番差を終わっていたいものです!
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蓋の方だけですが、一番差、終わりました.
まぁまぁ、この段階では、気に入った出来栄えです〜〜 良かった・・・
ちょっと中央の白がうるさい気もいたしますが、まだ何とか修正可能ですから、ちょっと修正してみるつもりです.
今度は、明後日、火曜日に身の方の一番差をする予定です.その後は、東海伝統工芸展・静岡展が終わってからになります.
この時期、東海伝統工芸展より何より、本当は集中したいんだけどね・・・でも、もう役員は降りちゃったから、前に比べると格段にラクさせていただいてますけど・・・
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昨日は何だか風邪っぽくて、頭痛はするしだるいしで、風邪薬を飲んで、首の後ろに使い捨てカイロを背負って10時に寝てしまったので、今朝目覚めたのは、なんと5時!!
早寝したせいか、気分爽快!
朝食後、6時から仕事始め〜〜 で、身のほうの一番差と、蓋の方の二番差を一挙に終わりました.
気になっていた中央の白のうるささも何とかクリアできたような気がします.
明日は夕方から東海伝統工芸展の飾り付けがありますが、昼間は空いていますから、遅くとも明後日までには焼成を完了出来そうです!
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蓋だけですけど、三番差が終わりました.後、焼成は、身の三番差のみです.ほっとしています.
内側もなんとか、完成です.銀泥と金泥とで絵を描いて焼き付けました.まぁ、地色が薄いのでかすかに浮かぶくらい
なんですけど、それなり予想通りで納得しています.写真では巧くうつっていませんけどね〜 (^^ゞ
明日の午後は身のほうの三番差を終了して、来週から研磨に入る予定です.
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東海伝統工芸展・静岡展が6月4日に終了した後、5日はガラス、6日はお教室、7日はyuuちゃんのお教室展で伊東へでかけ、8日はいささかダウン気味のビデオ三昧、9日は朝日カルチャーと手付かずの日々を過ごして、今日やっと研磨に入る前段階の釉止めのすり落としに入りました.
写真右側が、釉薬止めを金切り鋏で切り落としてからほぼ垂直になるまでサンダーを使ってすり落としたものです.
左側は、まだそれをやる前の状態.ほぼ3/4くらいは落としてしまいます.
ここまで持ってくるのに3時間ほどかかりました.
力がないためにこの状態まではサンダーを使うのですが、やはり機械は力があり過ぎますので、余り闇雲にやるとその傷が落としきれなくなったりしますから、慎重に時間をかけて少しずつ作業いたします.
午後からは、身のほうの釉薬止めのすり落としにかかります.まァ、今日はそれでおしまいかな?
明日からは、荒砥に入る予定です.
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やっと#200と#400の荒砥を掛け終わりました.一番、力も必要だし、形を決めると言う意味でも気の抜けない工程です.
極端な話、蓋と身との大きさが変わっちゃうことだってあるし、丸くなくなっちゃうことだってある..
そうなると、口に巻く銀の覆輪が綺麗な細い形に仕上がらなくなってしまうのです.
綺麗な覆輪を作っていただくためには、“ちゃんと上下の形を合わせる”・“水平を出しておく”と、この2点が欠かせません.自分の仕事の拙さの辻褄を、覆輪で誤魔化してもらうわけには行かないもの.
時期的に苦手な季節なので、ちょっとつらい・・・“ひとりごと”にも書いたのですけど毎年この時期どうも血圧が下がっちゃうのです.まァ、もともと低めだから普通の人みたいにはこたえないけど.
昨日なんか、88−53だって〜 今日はまだちょっとマシかも・・・ でも、かがみこんで仕事に熱中していて、ふと頭を上げるとクラクラします.(;・・;)
でも、ま、そんなことも言って入られません.後は頑張るのみ〜〜!!
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#800と#1000の中砥、終了しました.
やっている身としてはそれほどとは思わないのですが、こうやって写真を見比べてみると、随分色がはっきりしてきていますね〜〜
うれしくなっちゃいます!
これから後3種類の砥石を掛けます.そうすると少しずつ艶が出てきます.
ここまで来れば、もう確実に、今月中に終わりそうです! (^.^)/
今日はもう手がコリコリだからオシマイにします.それに夜は町内会の寄り合いだし・・・やれやれ・・・
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いよいよ、仕上げの段階です.
仕上げには、#1500、#3000、#6000と、3種類の砥石を使います.今日はそのうちでいちばん荒い#1500の砥石を掛け終わりました.
もう、ここまで来れば、多少余所見をしながら砥石を掛けていても、変形する心配はないし、余り力を掛けずにテレテレと砥石を動かすだけですから随分ラクです.
かなり光ってきましたでしょう? うまくいけば、今週中には完成だな・・・うれし〜〜〜!
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夕べから、#3000と#6000を一挙に掛けきって、先ほど蝋引きを済ませました.これで終了です.
後は、覆輪加工に出して、戻ってきたら覆輪にちょっと手を入れて留め付ければ完成です.
来週早々に加工に出します.全体の仕上げはいつになるか、覆輪の仕上がり次第です〜〜
今回は、正月早々から仕事が詰まっていたのでその延長で、きっと手も慣れきっていたのでしょう、思わぬ速さで仕事が終わってしまいました.(^^ゞ
まぁ、自分では気に入っているし、後は野となれ山となれ、ですぅ!!
さて、明日からは遊ぶぞォ!!!
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覆輪が上がって来ました.なかなか細くてきれいな覆輪です.しかし、そのままですと、磨き上げたピカピカの銀の覆輪ですからおさまりが悪いので、16日のお稽古の日に、yuuちゃんと二人で二人分の覆輪をまとめて“砂ウチ”しました.
“砂ウチ”とは、ガーネット粒で、ピカピカの覆輪を地荒らしにする作業です.装置があればコンプレッサーでガーネット粒を吹き付けて、あっという間に出来るのですが、そんな装置は持っていませんから、脚立に乗って、上から漏斗に入れたガーネット粒を覆輪めがけて落とす、という原始的作業をするわけです.これは、一人でやってたらたまりません〜 脚立を上ったり降りたりで、足がガクガクになっちゃうの!
だから、いつも、二人での作業です.ガーネット粒が飛び散るから、なるべく飛び散らないように、大きなダンボール箱に覆輪を入れて、私が脚立の上からガーネット粒を落とす、yuuちゃんは下で落ちたガーネット粒を集めて、私に渡して・・・
それを何十回となく繰り返すわけよ〜〜
それから、古美にいぶしました.つまり、銀色ではなくて硫化いぶしにして、黒く仕上げたのです.
まぁまぁ、作品としっくり合うようになりました.ちょっと、おさまりが良すぎる嫌いがないでもありませんけど…
覆輪を金色にしたらどうかしら?? などと、ふと思ったりもしたけれど、ちょっと冒険に過ぎるかも・・・ってわけで、これで仕上がりといたします.さて、結果はどうなるかしら?
でも、今回はとても気持ちよく仕事が出来ましたから、結果の如何によらず、私としては満足いたしております〜 (^^ゞ
長々のお付き合いを、ありがとうございました!
結果発表は8月30日です.良いご報告が出来るとうれしいのですが〜
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またまた、落っこちちゃいました〜〜(泣)
今月に入ってから、出先で車はパンクするわ、ガラス胎は割れまくりだわ、爪は抜かれるわで、どうも今月はツイてないな、ヤバイな〜って気がしてたんですけどね.題名も悪かった・・・椿の花はやっぱり落ちちゃったようです〜 えへへ.
残暑が厳しいですぅ〜〜!!
とはいえ、私にとっては、かなり気に入った部類の出来でしたから、これで駄目なら仕方がありません!
ちょっと新しいことも盛り込んでみたので、それを来年どう展開するか、というですネ.
さて、ふてくされて、もう一眠りいたします〜〜
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その後、この作品はしばらくしまいこみっぱなしだったのですが、2005年の第36回東海伝統工芸展に出品した所、安藤賞を受賞いたしました。
まァ、こういうこともあります〜 (^^ゞ
審査が変われば評価も変わるわけで、やっぱり、一喜一憂するよりも、自分自身の感性を信じて仕事するしかないって事ですね…
その後、これもご縁があって、嫁に行きました。
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