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2009・七宝水指 「山査子」


友人の家の庭に咲いていた山査子の一枝をいただいてきてデッサンを取りました。
それをもとに今年も水指を作ります。今年のテーマはまたまた「黒」です。


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contents



 素地と下絵 2009/05/15

素地 下絵

左は素地です。柄は友人宅の庭に咲いていた山査子。
昨年の失敗に懲りて、釉止めはしっかり図面に引いておいたのでちゃんと付いています。
ですからまるで壷のように見えますが、この立ち上がりは焼きあがってから切り落とします。
油分を焼ききってありますからちょっと紫味を帯びて見えています。

右は水差しの図面と下絵です。身から蓋へかけて柄が上っています。





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 下地焼成・試し焼き 2009/05/16

下絵 試し焼き

昨日は一日がかりで下地の焼成、で、今朝、絵付けを致しました。
試し焼きで色だしの実験をしてみて、まだちょっと納得のいかない所もありますけれど概ねこんなもんかな?





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 植線 2009/05/22

植線

1週間かけて、本日植線終了です。
やっぱり年々歳々見えにくくなっています。そろそろ眼鏡、換え時かなぁ? で、この間からトヨタホームのCMで本木雅弘がかけている眼鏡が気になっている・・・ ツルがなくてコメカミあたりで止めているだけの眼鏡・・・ これってベッドで横になって本を読むのに便利じゃない? でも痛いかなぁ? なんて。探してみようかしら?

今日は午後からお稽古だから、ついでに焼き付けちゃいます。





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 一番差 2009/05/27

一番差

今日はやっと終日他の仕事が入っていない日が来ましたので、朝8時から一番差を始めました。ほぼ7時間くらいかしら? と見当をつけていましたがドンピシャリ。差し終わったのは夕方4時、昼食時間を除いてほぼ7時間の工程でした。
また懲りもせずバックは黒に致しましたから、濁りが出ないためにも「糊抜き」を丹念に行い、その分、釉薬が落ちたりしないかしら? と少し心配でしたが、無事に終了しました。
雰囲気はまぁまぁの仕上がりです。今夜はもう何もしたくありません〜 相変わらずの坐骨神経痛が、やっぱりぶっ通しで7時間も正座し続けているとぶり返します・・・ その分なのか歳のせいなのか、集中力が続きませんねぇ・・・青息吐息ですわ。(^^ゞ
今回は歪み止めがしっかりしていますから、歪む心配はありません。その分、気楽にやっていますけど。





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 二番差 2008/05/31

蓋の焼成

やれやれ、久々にエライ目に会っておりました・・・(泣)
二番差で釉薬落下〜〜げ〜〜! 釉薬落下なんて何年ぶり?? で、昨日、その修正で一日がかり! 何とか無事に焼成完了です。
お天気病みなのか、このところ腰痛がぶり返して、どこか集中力切れ、気乗りのしないままに施釉したらバチが当たってしまった〜〜 仕事しながらちょっと予感はあったんだ・・・こんなんで良いわけ? ちょっと気が抜けてるんじゃないの? ってね。
やっぱり七宝は「気難しい恋人」のようなもので、どこかこちらの「気」が少しでも相手から離れているとたちまちのしっぺ返し・・・ ってところですか。

で、気を取り直して腰痛よけのコルセットつけたりして。修正の手順を考えて段取りをつけるのに半日費やして。ここで慌てると「しくじりの上乗せ」になっちまう!
まァ、修正は思った通りにうまく行ったし、後は三番差を残すのみ。時間的には余裕がありますから、今日はちょっと気分転換に伊東まで出かけてきます。yuuちゃんの所のお教室展、今日までですから陣中見舞いです。





 三番差 2009/06/08

三番差

三番差は6月2日に無事に終わりました。ほぼ1週間放置して様子見しておりましたが、別段貫入が入る気配もなさそうですので、明日釉止めを切り落とし、研磨に入ります。今月末には研磨を終了する予定です。
つまみは先日形を決定して、26日までにさやかちゃんが仕上げて持ってきてくださることになっています。
今回の蓋は上に乗る形ではなく、落とし込む形に致しましたので、釉止めを切り落としてしまわないと、蓋の柄付けができません。釉止めを切り落としてから研磨と平行して蓋の制作に取り掛かります。





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 荒砥 2009/06/10

荒砥

昨日、釉止めを切り落とし荒砥を掛けはじめました。この段階で水指の肩に、稜線をはっきりと表現したいわけで、これは研磨で慎重に作っていくところです。
肩の部分が角ばっていますでしょう? これを出すのにやっぱり時間がかかり、やっと概ねこれでいいかな? と。
今日は東海伝統工芸展静岡展の最終日ですから研磨はこの位で終わりにして、松坂屋まで行ってきます。yuuちゃんがお当番ですからね。陣中見舞いです。ウチのお教室からはもう1人諏訪部さんが入選しています。私は今年はサボってしまいました〜 (^^ゞ

松坂屋から帰ってきてから、そろそろ蓋の絵付けに入ろうと思っています。


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 蓋の絵付け 2009/06/11

蓋の絵付け

釉止めを切り落としましたので、やっと蓋の絵付けができます。今回は蓋が口の上に乗る形ではなく、すっぽりと落とし込む形ですので、釉止めを切り落としてからでないと柄が続かずに食い違ってしまう恐れがあるからです。
つまみがないと雰囲気がわかりづらいので、急遽、紙縒りを作ってつまみ代わりに置いてみました。





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 中砥と蓋の植線 2009/06/12

中砥 中砥

本日は午前中に蓋の絵付けと植線を済ませて、午後から4時間ほど研磨でした。昨日は午前中にやっぱり4時間ほど#800を掛けて、本日は#1000です。これが中砥の工程なのですけれど、#1000は多少艶が出始めたにしても、まだ「掛け終わり」とは行きません・・・ もう少し研磨したい。何しろ「黒」なんですもの〜
私の経験では#1000の工程が一番難しいし丁寧にやらなければならない工程のような気がしています。

2日間、研磨し尽くめで少々ヘバっていますから、明日は気分転換で、掛川の資生堂アートハウスまで行ってこようかと思っています。今月28日まで「容れる形 箱・匣・盒」という展覧会が開催中です。
「箱」「函」「筺」「筥」「盒」「匣」全て読みはハコ・・・要するに中が空洞の蓋付きの容器。なんでこんなに様々な漢字が当てはめられているんだろう? 日本語って面白いですね。
でもまぁ、考えてみると例えお菓子の空き箱にもせよ、綺麗だと思うと捨てかねる・・・人はハコを手元においてこよなく愛するものだということなのかもしれませんね。




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 仕上げ砥#1500 2009/06/15

仕上げ砥#1500

やっと#1500が終わりました。かなり艶が出てきたようです。あと一息!
ほっとして気が緩んだのか、今日は午後からたっぷり昼寝しちゃいました・・・(^^ゞ

今週中には蓋も焼成できるでしょうし、つまみも26日には出来上がってきますから、来週中には完成の運びとなりそうです。




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 仕上砥石 #3000と#6000 2008/06/25

仕上砥石 #3000と#6000

#1500から#6000までを行きつ戻りつ、気になる細かい傷をつぶしながら、やっと終了しました〜 体力切れで終了です。
明日には「つまみ」が届きますので、それと共に覆輪掛けに発送します。多分来月中旬には出来上がってくるはずですから、完成は7月15日位になると思います。
今、写真に乗っている「つまみ」は、イメージを掴むために紙縒りで作ったものです。




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 完成 2009/07/19



蓋 正面

覆輪が仕上がって来て、地の色とのバランスをとるために硫化いぶしで黒く着色しました。 で、取り付けようとしたらサイドの黒地の中央に3ミリほどの傷が入っており・・・
え〜〜っ! 何よ、この傷は??
蓋の隅にもほんの僅かですが欠けがあり・・・まァ、こちらの方は覆輪で隠れるようになっているのですがその分覆輪が太く上がっているわけで・・・

私の方には全く身に覚えがないんだけど・・・ いくらなんでもこの私がこれに気付かずに仕上げに送るはずがないよ。でも出来ちゃったことに関して今更ごちゃごちゃ文句を言っても始まらない。こういうこともたまにはあるわさ、と気持ちを切り替えて。

で、昨日は2時間ほどかけて傷の部分の研ぎ直しでした〜〜 おかげで、部分直しのいい方法も思いついて試してみたらバッチリだったし、かえってよかったかも〜♪

それからデジカメで写真を撮って、と思ったら、今度はデジカメをどこに置いたのか?? げーー見当たらない! ええい、面倒な、ケイタイで撮っちまえ!

どんな風に写るのかと思ったら、最近のケイタイは大したもんですわ〜遜色ないじゃないの。と、最後までジタバタ続きの今年の作品でした。
仕上がりは割りと気に入っているんですけどね、結果はどうなりますやら??
発表は8月25日だそうです。



 結果発表と展示スケジュール 2009/08/25

今朝、結果発表がありました。おかげさまで無事入選しておりました。
それよりうれしいのは、yuuちゃんも入選していたってこと! 今年の彼女の作品はとっても素敵でしたから安心はしていたんですけどね。でも、蓋をあけてみなくてはわからないって事もあるし・・・
おかげさまで今年は入選率100%ですぅ〜〜〜!!
長い間、ご覧いただきまして、ありがとうございました。

日本工芸会のHPで全入選者のリストを見ることが出来ます。(朝早くから新聞を買いに行く必要がなくなりました。)
こちらからどうぞ。
各会場のスケジュールです。お近くの方はご覧くださいませ。私の作品が東京・名古屋以外のどの会場に展示されるかは、東京展が始まった時に決まります。


主催・後援・会期・会場一覧

開催地 主 催 後 援 会 期 会 場
東京 文化庁
東京都教育委員会
NHK
朝日新聞社
(社)日本工芸会
平成21年

  9月25日(金)〜 10月 4日(日)

三越本店
名古屋 愛知県教育委員会
愛知県
名古屋市教育委員会
名古屋市
NHK名古屋放送局
朝日新聞社
(社)日本工芸会
文化庁  10月 6日(火)〜 10月12日(月) 三越名古屋栄店
京都 京都府教育委員会
京都市
NHK京都放送局
朝日新聞社
(社)日本工芸会
文化庁
京都府
京都市教育委員会
 10月21日(水)〜 10月26日(月) 京都高島屋
金沢 石川県教育委員会
NHK金沢放送局
朝日新聞社
北國新聞社
(社)日本工芸会
文化庁
富山県教育委員会
福井県教育委員会
 10月30日(金)〜 11月 8日(日) 石川県立美術館
仙台 宮城県教育委員会
仙台市教育委員会
NHK仙台放送局
朝日新聞社
河北新報社
(社)日本工芸会
文化庁
宮城県
仙台市
 11月11日(水)〜11月16日(月) 三越仙台店
岡山 岡山県教育委員会
岡山県立美術館
岡山市教育委員会
NHK岡山放送局
朝日新聞社
(社)日本工芸会
文化庁  11月19日(木)〜 12月 6日(日) 岡山県立美術館
松江 島根県
島根県立美術館
島根県教育委員会
島根県文化振興財団
NHK松江放送局
朝日新聞社
山陰中央新報社
(社)日本工芸会
文化庁
鳥取県
鳥取県教育委員会
しまね産業振興財団
12月 9日(水)〜12月25日(金) 島根県立美術館
高松 香川県教育委員会
香川県立ミュージアム
香川県
NHK高松放送局
朝日新聞社
(社)日本工芸会
文化庁 平成22年

 1月 2日(土)〜 1月17日(日)

香川県立ミュージアム
広島 広島県教育委員会
広島県立美術館
NHK広島放送局
朝日新聞社
(社)日本工芸会
文化庁  1月20日(水)〜 2月 7日(日) 広島県立美術館
福岡 福岡県教育委員会
福岡市教育委員会
福岡市
NHK福岡放送局
朝日新聞社
(社)日本工芸会
文化庁  2月10日(水)〜 2月15日(月) 福岡天神岩田屋
松山 愛媛県教育委員会
松山市教育委員会
NHK松山放送局
朝日新聞社
(社)日本工芸会
文化庁
愛媛県
松山市
 2月23日(火)〜 3月 1日(月) 三越松山店
大阪 大阪府教育委員会
大阪市ゆとりみどり振興局
NHK大阪放送局
朝日新聞社
(社)日本工芸会
文化庁   3月11日(水)〜 3月16日(火) 大丸大阪心斎橋本店








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