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2019・合子 題名:未定  



4月25日になって、2週間前に「連休前までに」と発注していた素地について、製作に使う原木の入荷が連休明けになるので素地の完成は5月中旬だという連絡が入りました。今頃になって?
で、ヤキモキと素地の届くのを待っていたところで仕方がない、五月中旬から焦りまくって作ったところでロクな作品には仕上がらないだろう。
今年は出品をあきらめようかとも思ったのですが、幸い、手持ちの径15.5pの合子の素地があるのを思い出し、ダメでもともと、それを作ろうと思っています。
丸々予定が変わってしまって、まぁ、腹立たしいこと! とも思うけれど、今ある素地で、丁寧な仕事をしようと思っています。

今までの制作日誌のバックナンバーはこちらです。おヒマでしたらこちらもご覧ください。 制作日誌バックナンバー

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 素地と試し焼き 2019/04/26

素地 試し焼き

手持ちの合子の素地です。昔の素地ですので、釉止めの幅が狭くて、挙句の果てに浅いし天のふくらみも小さいので、かなり慎重にやらないと歪んだりへこんだりし易いと思います。
ちょっと神経を使うかも〜〜





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下絵付け 2019/04/30

下絵付け

4月26日から下地を作り始めて、やっと下絵付けが終わりました。本当は鉢を作るつもりでデザインしていたのですが、急遽、合子に変更し、図柄は鉢にするつもりだったものを転用しました。けれども、鉢と合子では大違いですのでデザインをすっかり纏め直さなければならずに、まぁ、苦労しちゃった〜
ま、今年は選外覚悟。一年でも休んでしまうと、来年が続かなくなる可能性があるような気がして、とにかく1年に1作のペースは守らないと。などと思うのは多分年のせいかもね〜 ^^);
明日から植線に入ります。



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 植線 2019/05/03

植線

蓋の植線が終わりました。3日がかりです。何しろ作品が小さいので見せ場がありませんからほとんど直角に近い肩の部分を避けずに銀線を施そうと思って、苦労しちゃいました。
このところ何年も水指ばかりの仕事で肩の部分への植線なんてあまりに久しぶりで、こっちの肩が凝っちゃったよ〜〜



 一番差 2019/05/04

一番差 一番差の焼成

一番差です。小さい割にはやりにくい仕事で、結局6時間ほどかかりました。で、右が焼き上がりです。まぁまぁといったところでしょうか。焼成後に柄合わせの確認をしてから身の方の植線に取り掛かります。
10連休中に蓋と身両方の一番差しを終わるという計画は、これで実行できそうです。





 二番差 2019/05/08

二番差 二番差

蓋、身ともに二番差が終わりました。今のところ変形もなく順調です。
連休中ですから、隣の造成地の新築工事もなく静かで、集中して仕事が出来ました。何しろ、この工事、もう丸1年も続いていて、なんともはや… まだまだ年内いっぱいは続きそうでまいってしまいます。





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 三番差 2019/05/10

正面 真横から
真上から 裏

三番差の終了です。上段左が真横から、右が正面、下段左が真上から、右が裏側から見たところです。
4〜5日このまま様子を見て、来週半ばごろから研磨に入る予定です。
久しぶりの合子でしたから、小さい割に苦労しちゃいました。水指の場合は「ウマ」に引っ掛けて両手が使える状態での施釉なんですけれど、合子の場合はそうはいかず、左手で持っての作業です。おかげで左手の親指のあたりが少々腱鞘炎気味で痛かったのですけれど、昨日は一日、陶芸教室で遊んでいたらだいぶ良くなりました。ま、次の研磨までにはちゃんと直しておかないと〜


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 荒砥 #400 2019/05/18

荒砥#400 荒砥 横から

なんのかんので3日がかりで荒砥の400番が終わりました。やはり釉止めが短い分だけ多少の焼き歪みが出ているらしく、調整に手間取りました。
側面は垂直に上下がつながるように、と、これも調整が結構大変でした。
もう手が痛くなっちゃったので、今日はこれでおしまい。明日、もう一度点検してから次に入ります。





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 中砥 #800 2019/05/19

#800 #800

800番の中砥をかけました。地色が落ち着いてきましたでしょう?
4〜5時間、砥石掛けをしていると、もうダメ〜〜って感じで、肩がパンパン、手も痛いし、本日は終了です。
明日から1000番に入ります。研ぎ艶の場合は、どうも1000番の砥石掛けがキモのような気がいたします。ここでは数日を費やす予定。時間はたっぷりありますから〜



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 中砥 #1000 2019/05/22

1000番 1000番

中砥の1000番のかけ終わりです。800番に比べるとすこし艶が出てきているのが分かります。
このように艶が出始めると、800番での毛筋ほどの研ぎ傷が所々浮かび上がって見えてきますから、そこはその傷が奇麗に消えるまで1000番の砥石をかけなければなりません。 その傷は次の1500番ではいくら頑張っても消えませんから。
特に黒地の場合は、その毛筋ほどの細い傷が、はっきり浮かび上がって見えてしまうのです。研磨で一番体力と気力を要する工程だと思っています。その工程が終わって、ホッと一息。今日はこれで休憩といたします。





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 仕上砥 〜#3000 2019/05/28

荒砥#400・正面 荒砥#400・上から
荒砥#400・正面 荒砥#400・上から

その後、仕上砥#1500、#2000、#3000とかけ進んで、一応、砥石掛けはこれで終了です。ピカピカになりましたでしょう?
写真では見えませんが、細かい砥石をかけると「研ぎ筋」が残ります。砥石をかけた方向に薄く残る痕です。ですから、これはこの後研磨剤を付けて丹念に擦ります。
これも結構時間がかかる作業です。6月末までに仕上がればいいことですから、後はボチボチ、暇を見て、です。
研ぎ艶の仕上げは時間も体力も使う仕事で、今はつや消し仕上げになさる方が多いのですが、私の場合は、銀箔を使いますから、研ぎ艶でこそその効果が出るのだと思っています。 ま、私の作風ですから、しょうがない。 ^^);

次回のアップは、覆輪がかかって戻ってきたら、となります。多分、7月20日過ぎです。





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完成  2019/07/16



完成01 完成02
完成03 完成04

覆輪かけから戻ってきた完成品をいろいろな角度から写してみました。来週24日に発送します。



 選外でした 2019/08/28

今朝ほど入選発表がありまして、今年は選外でした。ま、残念ではありますけれど、今年の作品はどこか弱いなぁ、引き付ける力がないなぁ、多分選外だなと思っていましたから、まことに順当なところだろうと思っています。
yuuちゃんは、見事入選して、よかった〜〜 で、電話して「おめでとう!!」 ついでに1時間以上無駄話に花を咲かせてしまいました。