激しい雨音のせいか、或いはその雨音を縫って聞こえてきた大雨･洪水警報を知らせる防災無線の声のせいか、目が覚めたのは明け方５時前のこと。
今日は一日オフで、もう一度佐野美術館の「明治の七宝」展を観に行くつもりだったけれど、大雨警報か･･･さて、どうしよう？　などと考えているうちに二度寝をしてしまったらしい。次に目覚めたのは７時前だった。

あらら、まだ降ってるわ。でも明け方に比べると雨脚はさほどでもなくなっているし、やっぱり出かけよう。今日行かないともう行けないかもしれない。

家を出たのは８時半過ぎ、その頃にはすっかり雨も上がっており･･･
３〜４０分走ってそろそろ沼津と言う頃になって、突然の渋滞に巻き込まれた。事故渋滞かしら？　まぁ、車の列がのろのろと走っては止まり、という状況である。

国１バイパスは盛り土の上を通っていて、このあたりの周りは田んぼや畑なのだが、見渡すと見たことのない池があちらこちらに広がっている。ひょっとしてこれって豪雨で出来た池なの？ 国道に合流する脇道からは盛大に水しぶきを上げて、タイヤがすっかりもぐってしまうほどの水溜りを走ってくる車が見える･･･　あらら、やっぱり雨のせいだわ。

渋滞がひどいのと、ガソリンが乏しくなって来ているのとで、ちょっと休憩がてら給油していこうかしらと立ち寄ったガソリンスタンドでは、店員が駆け寄ってきて、
「申し訳ありません。雷の影響で機械が壊れてしまって１１時頃まで給油できません。」

結局のところ、いつもは１時間１５分で到着するところを２時間もかかってしまった。

美術館はさほど混雑しているわけでもなく、ゆっくりと２時間ほどかけて鑑賞した。
まァ、明治の七宝の技術レベルの高さには眩暈がするほど感動してしまうと同時に、私なんて何を作っているのだろう？　と情けなくなったりもするくらいだ。
七宝の美しさ、その精緻な品格。こんな作品群を見てしまうと恥ずかしくて「私、七宝をやっています。」なんてとても言えないわ･･･
やっぱり黒だなぁ･･･　並河靖之の黒！　

七宝が一番美しい大きさは、両掌にすっぽりと入ってしまう大きさなのかもしれない。 さて、来年は何を作ろう？　小さな精緻なものを作ってみたいなぁ。やっぱり黒だわ。 そんなことを考えながら行きつ戻りつ、でした。

７月９日まで開催されています。お暇な方は是非どうぞ！　なかなかここまでの七宝の作品群を並べた展覧会を見ることは出来ません。佐野美術館さんも良くここまで集めたものです、と、脱帽いたしております。

夜のニュースによると富士では時間雨量１１１ミリという記録的豪雨だったそうです。あちこち浸水したとか･･･

私のケータイは今の時代では既に骨董品に近いシロモノである。何しろJ-Phoneと機種にプリントしてあるのだ。その上にVodafoneのシールが貼ってある。

つまり最初に契約したJ-phoneがVodafoneに吸収され、モタモタしているうちにSoftBankになってしまったのだ。全く私に断りもなし（？）に、である！

何しろ古い契約がそのまま引き続いているので、経費が安い。月々１２００円台で済んでいる。今機種を変更するとその契約は切れてしまいます、と言われ、その契約を守るために多少くたびれかけているバッテリーを励ましつつ使い続けているわけだ。

私にとってのケータイはまぁ保険のようなもの。遠出をしたときに公衆電話がなくなった分、何かあったときの連絡のために持っているだけで、遠出でないときは家に置きっぱなし。クキさんの不携帯はつとに鳴り響いており、友人たちは固定電話にかけて私が捕まらない場合はさっさと諦める、つまり誰からもほとんどかかってこないケータイなのだ。だからこそ安い契約にしておかないともったいないのである。

ところが先日、SoftBankから「第２世代携帯電話サービスを終了させていただきます」と言う葉書が来た。やれやれ、ついにおしまいか〜　確かソフトバンクにはホワイトプランと言うのがあって月額９８０円だったな。携帯機器の分割金を上乗せして結構高くなったような気がしたけど一度聞きに行ってみよう、と午前中に出かけてみた。

出かけていった店には若いおねえちゃんが居り、J-Phoneをあきれたような顔でしげしげと眺め、色々説明をしてくれた。
「ホワイトプランはここではお取り扱いできません。Ｗホワイトプランとなって月額１８９０円です。」
「ホワイトプランはなくなっちゃったの？」
「いいえ、他のお店では出来るはずですが・・・」
「どうしてこの店では出来ないの？」
「・・・出来ないんです・・・」

なんとも要領がつかめない。これ以上追求しても時間の無駄、それでも一番安い機種は２万５千円くらいであることがわかった。で、帰り道に家電量販店があるのを思い出して、今度はそこへ寄ってみた。今度の店はおにいちゃんである。
その店では同じ機種がなんと３７.９２０円なのだという･･･　それを２４回払いにすると月額１５８０円で、２年以上使っている人が機種を変更した場合には２年間、料金、つまりホワイトプランの基本料金９８０円＋使用料金の合計額から１５８０円を差し引いて、それに機器の分割払い金１５８０円を加えたものが請求額となるという。まァ、私の場合は月額１５８０円であるに等しい。なんじゃ？これは？？　つまりは実質、機器はただにするってこと？
「充電器は別売りになっています。充電器その他で約５０００円ほどここでお支払いをいただきます。」
「ポイントがあるのだけれど、それを使うことはできるわよね？」
「あ、これは安い機種なのでポイントは使えません。」
「え？　それじゃこのポイントは一体いつどこで使えばいいわけ？」
「次の機種変更の時とか･･･」
「その時だって最新機種にしないで安いのを選んだらポイントは使えないんじゃないの？」
「・・・」

なんとも、これもわけのわからない話ではある。その店ではとりあえず「料金サービスの案内」と言う冊子だけもらって帰ってきた。

要するに店によって値段が違うわけ？　まぁ、ついでの時にでも後何軒か回ってみようかしら？　などと思いながら冊子を読んでいると６０歳以上の場合はシニア割引があると書いてある。このケータイが使えなくなるのは2010年だというならば、来年早々私はシニア割引がきく年齢になるわけだし、ま、しばらく模様眺めでもいいか･･･

とにかく？？？の半日だった･･･ケータイの世界はまったくわからん･･･なにやらインチキ臭く怪しげにすら思ってしまうのは歳のせいかしらん？？

昨日、今年初めての蝉の声を聞きました。そろそろ梅雨も明けるのでしょうか？
夕べは送り火。春に植え替えてやったせいか勢い良く伸びて５輪も蕾をつけた月下美人が送り火に間に合うかしら？　と期待していたのですが夕べは咲かず、蕾のふくらみ具合を見ると今夜あたり開きそう。

今もどこかで蝉の鳴く声が聞こえます。曇り空なのに気のせいか幾分空気も乾いてきたような･･･　風が吹き渡っているので今日は久しぶりに気持ちがいい一日です。

作品の覆輪が早々と出来上がってきました。さて、これをこのまま取り付けるか、砂打ちして艶消しにするか、銀色のまま仕上るのか、燻して黒くするのか、まァ、充分日程に余裕がありますから、数日このまま眺めて悩んでいようと思っています。

今年の上半期はまァ忙しかったこと。作品を作りながら合間にバタバタとしなければならない仕事が挟まって、何が何やらわからないうちに作品を作り、上半期が終わったような･･･

がんばった私へのご褒美に、アマゾンで見つけたＤＶＤ、２枚も買っちゃった！
「地下室のメロディ」と「シシリアン」　古い映画なんだけれど、両方ともアンリ・ヴェルヌイユ監督のいわゆるフィルム・ノアール（暗黒映画）って部類に入る映画です。
フィルム・ノアールと言うのは本来はハリウッドで作られた物を指すわけで、正しく言うとこれらの作品はフレンチ･フィルム･ノアールと言うべきらしい。ハリウッドモノには必ず男を滅ぼすタイプの女、いわゆるファム・ファタールが登場するのだけれど、フレンチの場合はあんまり女は登場しない。男の世界なのね。
我が憧れのジャン･ギャバン主演！！　競演はアラン･ドロンとか、リノ・ヴァンチュラ、いいんだな〜この組み合わせ。

ジャン･ギャバンの映画ってレンタルビデオ店、どこを探しても置いてないんですよ。著作権が切れた戦前の作品なら５００円ビデオで出ていて、ヘッドライトとか望郷とかは持っているんだけれど、私が好きな爺さんになってからのギャバンのは見つからないの。さて、いつ頃届くのか、楽しみ〜〜〜　疲れがやっと抜けて、少しのんびりしようと思っています。夏バテしないようにね。