最終更新日 ; Friday, 27-Feb-2004 00:00:00 JST

2004・2月


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2月 2004/02/01

早いものですね〜 もう一ヶ月が終わってしまい、今日から2月です。
このページの表紙も、いつまでもお正月気分ではしょうがないから、変更いたしました。

今月の私の最大行事はマチエールさんでの講習です。かつては時々林電工さんで頼まれると単発の講習をやっていたのですが、それもなくなって何年になるでしょうか? 随分久しぶりのことなので、あのころに比べると私の体力がどうなっているのかを考えて、ちょっと不安でもあるわけで・・・

やっぱり、単発の講習会と言うのは体力勝負のところがありますからねェ。14人の方々に立体をちゃんと仕上げて帰っていただくのは至難の業、やっぱり戦争みたいなもんですわ。無事に満足して帰っていってくださると良いのだけれど〜 体力、付けておかなくっちゃ!

で、以前、メールを下さったオーストラリアのSueさん、あれ以来、とても立体のことに興味を持っていてくださって、いろいろと知りたがっていらっしゃるから、いい機会なので、そのテキストの英訳をカナダの華奢さんにお願いしてみた所、快く引き受けてくださいました! 華奢さんも立体には興味があるらしくて、テキストを送った所、いろいろと質問の嵐、嵐、嵐〜〜 でも、やったことのない方が、どのあたりに疑問を感じるのかが良く分かって、私もおかげさまで、説明不足・言葉足らずのところなど、随分勉強をさせていただいちゃった!!

何しろ、目の前でやって見せれば「あ、そうか〜」で済んでしまう部分が、言葉に表そうとするとまァ大変・・・講習のテキストだからその場で実演すればいいかとばかりにいい加減な記述の所もあって、何度か質問と答えとが行き交ったのだけれど、それでもちゃんと伝わっているのかどうか、心もとない限りですわ。

で、いろいろとこちらも疑問点が・・・
普通、日本では下絵を描くのに、硯ですった墨を使います。これは乾いてしまえば水に濡れても滲まないし、少々擦ったくらいでは落ちもしないからなのですけど。でも、外国の方たちは何で下絵付けをしているんだろう? とか、化学糊は、低温焼成した場合に上手く飛んでくれないので、布糊だとか、白笈などを使うのですけれど、それに代わるものって、何だろう、とか・・・

大体、一番驚いたことには、英語に「立体」に相当する言葉が見つからないんですって〜〜
そう言えば、Sueさんは“making copper box”という表現に終始してるし・・・華奢さんも、英語の七宝の解説書を随分調べてくださったらしいんだけど、それらしき言葉がないんですって! 七宝の立体って、日本だけのものかしら?? びっくりです〜

“making copper box”でもいいのだけれど、ぐい飲みはboxじゃないしね・・・3Dという表現は、何だか「頭が悪そう」な感じで使いたくないって華奢さんが言うんだけれど・・・そうかー英語でそういう表現は頭が悪そうに感じるんだ? って、これもびっくり〜〜

と、まぁ、びっくりだらけで面白かったですよ〜 いつになるかは分かりませんけれど、お忙しい中を割いての華奢さんの英訳、とても楽しみです!! 華奢さん、ご迷惑をお掛けしますけど、よろしくお願いいたしますね〜

というわけで、いよいよ、2月に突入です。だいぶ、インフルエンザも流行りだしているみたいですけれど、皆さまもお気をつけてお過ごしくださいませ。私も頑張ります!!





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ゴールドベルグ変奏曲 2004/02/04

一昨日は節分、今年は不精をして豆まきもせず過ごしてしまいましたけど…
庭の紅梅もきれいに咲きそろって、そろそろ春の気配です。今頃の季節は大好きです。凛と澄み渡る空気にほんの少し混じる春の匂い。

今日はたいした予定はありませんので、朝からのんびりとネットサーフィンなどをしています。 で、見つけた興味深いページ。
「知の音楽 ゴールドベルグ変奏曲」

バッハのゴールドベルグ変奏曲に関するページです。これがなかなか面白い。ここでこの曲を全曲聴くことも出来ます。
熊本マリと言うピアニストの名前がかぶせられているのですが、読んでいくと彼女が書いているわけでもないみたいで、もしかしたら、この全曲が彼女の演奏かもしれません。

ゴールドベルグ変奏曲と言うと、グレン・グールド。22歳のデビューをこの曲で飾り、センセーションを巻き起こした、それが1955年。で、その死の直前にまた再録音をしている。1982年でしたっけ…
グールドが50歳で亡くなったときには本当にびっくりいたしました。脳卒中なんて、なんとも彼に似つかわしくない病名みたいな気がしましたっけ…
私はこの曲が好きで、もちろん、グールドのCDは、55年版も82年版も両方とも持っています。55年版がこの曲の聴き始め、私の20代のことです。

私自身はピアノが弾けるわけではないし、それどころかまともに音符すら読めない人で、中学での音楽の成績なんて悲惨なもの、高校で芸術科の科目が選択になったときはこれで音楽はやらないですむと、本当にうれしかった位なのよね〜 だから、専門的なことは何もわからないし、ただただ聴くだけなんだけど。

かなり専門的にこの曲を取り扱っています。中に、バッハとグールドの対話なんてところもあって(もちろんフィクションですけど〜) それに、グールドの55年と82年の演奏や熊本マリ、ランドフスカの演奏をつなぎ合わせての「主題:アリア」の聴き比べなんかもあって興味深い。

お暇なときに、ゴールドベルグ変奏曲を聴きがてら、遊びに行って見られると楽しいかも〜〜





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長兄 2004/02/07

今日は、長兄のお葬式でしたので、朝から横浜まで行ってまいりました。亡くなったのは昨年の暮も押し迫った25日で、私よりも25歳も年上の兄でしたからもう80歳を越えていて、年末でもあるしと、家族だけで荼毘に付して、七七忌を兼ねて今日のお葬式になったわけです。

25歳も年上ですから、私の生まれた頃にはもう独立して横浜に一家を構えておりましたので、私にとっては一度も共に暮らしたことのない、一番縁の薄い兄でした。父が私の母と再婚したりしたので、なかなか心情的には複雑な部分もあったのでしょう。まぁ、他にもまだいろいろと複雑なことも多々あって、否応ナシに私など、早い内から妙に「訳知り」にならざるを得なかったところもある…ま、家と言うものは単純にしておくことが一番なのですけれどね…

私なんか、むしろ、甥や姪たちとの方が余程歳が近いのですよ〜 すぐ上の姉が9歳年上、一番歳の近い甥とは2歳違いなだけなんですから。

最近の長兄の写真を見せてもらったりしながら、ついに親しむことのなかった兄のことが、なにやら感慨深く思われました。長いこと、入院生活を送って、でも、写真の中の兄は、車椅子に乗ってうれしそうに、やさしそうな良い笑顔で笑っておりましたっけ…

帰ってからお仏壇にご報告。今夜このまま三重に発って、尾鷲市九鬼町のお寺に、明日納骨なのだそうです。
長兄の長男は昨年奥さんを亡くしているし、今度は立て続けに父親の葬儀で、無理をして体を壊さないように気をつけてほしいけど…何だか気の毒でかける言葉もなくて…

夕方過ぎに家に戻ったら、我が愛猫の翔太はチラリと横目で冷たく私を見て、全く無視するように知らん振りしてお食事を始めました。それから家中を走り回って大騒ぎです。さびしかったのかしらね? 今朝出していった食事の量を考えると、今まで食べずにいたみたいで。こんなことでは来週、講習で二泊三日家を空けたらどんななのかしらと、ちょと心配になっちゃいますけど。
翔太の食事は、中学生の真吾クンにアルバイトで面倒を見てもらうようにはしてるけど、真吾クンに、パソコンでゲームでもしながらちょっと相手をしてやってね、と頼んでおこうかしら? なんて、過保護に過ぎますかしらん?? (^^ゞ





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大忙し 2004/02/08

夕べはわりと早くに寝床にもぐりこんだのだけれど、目が覚めたのは7時過ぎ…なんと8時間も寝てしまった!
で、目覚めてまもなく、リビングは太陽の光が一杯で、おーー 今日は洗濯日和!

それから大童でシーツや包布を剥いで、布団を干したり大物の洗濯にいそしんでいると、“猫美さん”が手作りケーキを届けてくださって〜 ご馳走さま〜〜!!

午前中はそんな風にジタバタと、掃除をしたり片付けたり、ちょっと床を拭いたり…その間、翔太はずっと足元でウロチョロしてる。だから、2回ほど尻尾を踏んづけてしまった。そのたびにまるで殺されそうになったかのようにギャーギャーと大騒ぎ〜 やっぱり、昨日は心細かったのかなぁ? いつもはこれほど纏わりついたりしないんだけど…

それから布団を取り込んで、ちょっと遅めの昼食後に、生徒さんの作品の額装が出来たとメールをいただいていたので、それを受け取りに草薙のおりじなる工芸さんへ出かけ、その帰りに猫のえさの補充。今週は後半留守だからと、ちょっと余分に〜 ついでにスーパーに寄って、新しそうな金目鯛をゲット! 今夜は煮魚だ〜 
で、半額デーのビデオ屋さんでビデオを借りたりして、帰り着いたらもう4時近く…

何だか、一日があっという間に過ぎ去ってしまう…たいしたこともしていないのに、何だか大忙しだったような気がしています〜〜
さて、今夜はビデオでも観ながら、ちょっとのんびり、猫になることにいたします。





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さて… 2004/02/11

先日、ネットでのお友達のPADYさんからクリック募金のご紹介をいただいて以来、毎朝律儀にクリックしています。各企業共に募金先が何ヶ所かあって、どれか1つしかクリックできないので迷うところなんですけれど、教育関係の募金がある場合はそれに募金するようにしています。
何て言ったって、教育と農業は国の基と、私は頑なに信じているわけで…(^^ゞ

一日一円、微々たるものですけど、せめて、ね〜〜 世界中の子供たちが等しく教育を受けられるようになってほしい、そして、等しく生まれ持ったその可能性を花開かせてほしいと思ったりしているわけです。

ま、日本の現状を見ていると、環境が整ったからといって喜んで教育を受けるというわけでもないらしいけれど… でも、教育を受けたくても受けられない現実にいる子供たちには、出来うる限りの手は差し伸べてやりたいと密かに思っているわけで。
この程度のことしか出来ない自分が情けないんだけれどね〜

リンクのページの「その他」のところに載せておきました。興味のある方はどうぞ!

さて、今日はこれから東京です。明日から2日間の「ぐい飲み」制作の講習会、無事に終わるといいけれど… がんばってきますね!!
PCとも、しばらく、お別れですぅ〜〜 戻ってきたら、講習の風景など、載せてみますね。





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東京 2004/02/14

12日・13日と講習を終えて、夕べ帰宅いたしました。
講習風景をデジカメで撮ったのですが、長谷川先生がデジカメを忘れて来たと言って、私のデジカメ、持って行ってしまいました〜 来週には返していただけるはずですから、戻ってきたらアップしてみますね。

随分久しぶりの講習でしたから、何だか緊張いたしました。(^^ゞ
ホテルは、昔、林電工さんで講習をしていたときの定宿にしていた巣鴨駅前のビジネスホテルでした。何だか、懐かしい…
でも、10年ぶりくらいですから、ホテルもそれなりに古びておりましたっけ〜 それより何より驚いたのはホテルの周り。昔から安っぽい飲み屋街という感じではありましたけど、今度はそれどころじゃない、ピンクやら紫やらの看板がひしめいていて、挙句の果てに各店の前に呼び込みのおにいさんが立ってるの! ホテルの前にはずらっと4人ほど〜 おぉ〜〜いい環境になっちまったもんだ…

11日の夜、8時くらいにチェックイン。所在がなかったから、ホテルのすぐ近くにネットカフェの看板を見つけて、行ってみました。ところが、それがマンションの2階で、入り口にはやはりショッキングピンクの看板が…あやしい…ドアを開けたら中国語が飛び交っていたりしたらどうしよう?? などと、及び腰で覗いてみたのですが中はごく普通の小さなネットカフェでございました。 1時間ほど遊んで、私もネット依存症かしらね??

翌朝、9時にホテルを出たら、驚いたことに、呼び込みのお兄さんがやはり4人、もう立っておりました。まるで呼び込みのお兄さんたちに見送られてのご出勤といった風で…(^^ゞ
何だか、24時間営業のマンションの1室でのネットカフェ、朝から立っている風俗営業の呼び込み、おぉ〜〜東京ってスゴイね〜 

で、そのホテルの宿泊客は、どうやら時節柄、大学受験の高校生が中心らしく…ホテルのレストランでまだ子供子供した顔の男の子たちを眺めながら、何だか複雑でしたよ! 気を散らさずにちゃんと受験しろよな!! なんて…





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春めいて… 2004/02/17

昨日、一昨日とすっかり春めいてきました。予報によると今夜あたりからまた寒くなると言うことですけれど…
メジロもとっくにやってくるようになっています。紅梅はそろそろ終わり。暮に剪定して捨てるのもかわいそうで花瓶に生けた花桃の枝には花が咲き始めました。

花粉症のある方は、そろそろ嫌な季節の始まりでしょうか? 「にがり」が効くなんて話がありますけれど、どうかしらね? そのせいか、最近はスーパーなどでも「にがり」を扱っているところが増えたようです。お試しになってみられたらいかがかしら? 仮に効かなくても、体に悪いものではないのですから〜〜
命にかかわるわけではないにもせよ、花粉症と言うのは大変な病気ですよね。私は幸い花粉症からは免れていますけど、周りにはやっぱり沢山いらっしゃいます。お気の毒としか言いようがない…

私も実を言うと春は苦手なのです。気温の変動に体がついていかないらしくて、血圧が下がっちゃうんだわ。でも、4月にはまたお教室展もあるし、そんなことも言ってはいられません。そろそろ、小物を作り出さなくては…

水・木・金と東京で、土曜日は陶芸。いささかハードワーク気味で、土曜日の夜は10時に就寝、なんと翌朝目覚めたのは8時…10時間も寝てしまいました。それでもまだ疲れがとれずに、日曜日は旅行の後始末だけで精一杯。昨日は近くの温泉でゆっくり遊んできました。

本日はこれから近所の公民館での講習です〜 東京での講習と違ってアクセサリー程度ですから、ラクなんですけれど。

何だか、今週はスケジュールが詰まっています。今日が公民館、明日はお教室、木曜はガラス、金曜がお教室、土曜日は修善寺までyuuちゃんの展覧会を見に行く予定なの〜
その後修善寺でまた温泉にでも浸かってくる予定で、これは骨休めを兼ねてのことだから楽しみです!

何かと慌しく日々が過ぎ去ります。ついこの間お正月だと思っていたら、もう2月も後半で、すっかり春めいてきましたものね〜 嫌になっちゃいますね…





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ランプ 2004/02/20

先日の東京での講習会のとき、長谷川先生から、今年7月にガラス胎七宝の展覧会をするので、また出品してほしいとお声がかかりました。
で、以来、いろいろ考えていたのですが、今年はランプを作ってみようか、と…

やはり、ガラス胎の場合は内側に光の入るものが一番合っているのではないのかと以前から思っていたわけ。で、ランプを手がけてみたいと思い続けてはいたのだけれど、何しろ無精者だから頭の中でこねくり回すだけで、さっぱり行動に移せなくて…

ランプベース、つまりランプの本体、これをどうするか、ってことよ。
もちろん、構造的な問題。つまり、ガラス胎七宝をどう取り付けるのか? それから、そのランプベースのデザインと制作の問題。

だけど、こうしていても始まらないから、ランプベースのデザインと制作の問題は後まわしにすることにしました。つまり、今度は既製品のベースを使って、とりあえず1個作ってみよう、と。
公募展に出品するわけじゃないのだから、今回はランプベースに取り付ける場合の構造の問題が主眼。それが把握できなければデザイとか、制作どころの騒ぎじゃない。あれこれ欲張らずにまず、1個だ〜〜

で、ネットでランプベースを探してみたんだけれど、どうも取り付け方法が判然としないのね。大体の見当はつくのだけれど、部品が一体どうなっているのか??
取り付けるための穴の大きさはどのくらいの大きさが必要なのか、とか、その穴ははじめから開けておくのか、後であけるのか? 後であけるとすると、そのための道具は何が必要なのか?? とか、そのほかにもまあ、問題が山積み。
それに、どうも、1個だけでは初回は売ってもらえないみたいだし、使えないものが山のように届いても困るしなぁ…

で、昨日、吹きガラスのお教室に行ったので、寺澤先生にご相談いたしました。先生も、いつも個展で素敵なランプを出品していらっしゃるからね〜〜
そうしたら、特別に、組み立てやら構造の問題はご指導くださるって!! 穴あけの問題、取り付け部品の問題も、一挙に解消です。おぉ〜〜 ラッキー!! とても、とてもありがたいことです!
で、ランプベースもついでのときに取り寄せてくださるそうですぅ〜 これで千人力だわ!!
数あるランプベースの中から、タイプ別に構造的なご説明いただきながら、選んできました。

早速、ガラス胎の方のデザインを考えなくては〜〜 とにかく、いくつか作ってみて、ちゃんとできるようになったら、その内ランプベースもデザインして何から何まで作ってみたいものです!

でも、私って、何てツイてるんだろう〜〜 何か、新しく仕事を始めようと思うと、必ず助けてくださる方が身近に出現する! 今までだってずっとそうだったし、やっぱり今度もだ〜〜 神様、仏様、寺澤先生、それに発表の場を与えてお尻を叩いてくださる長谷川先生、ありがとうございます〜〜!!! 感謝、感謝でございます〜〜
さて、がんばるぞぉ〜〜





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修善寺 2004/02/22

昨日は、yuuちゃんの展覧会を見に、修善寺に行ってきました。行きがけの道の混んだ事〜〜今、伊豆は河津桜とか、稲取の吊るし雛とか、今の時期、観光客が殺到しているみたい。

会場は修善寺の温泉街の中にある画廊です。小ぢんまりとした画廊なのですが、なかなか良い画廊でした。
yuuちゃんの立体作品が沢山出ていて、なかなかの見ごたえです。こうやってずらっと並べてみると、彼女の作品の変遷の中に、どんな風に彼女が今の自分の作風に至ったのかの過程が見えて、大変興味深いことでした!

それから、yuuちゃんと一緒に修善寺の町を散策。修善寺は伊豆で一番古い温泉と言うだけあって、なかなかの風情のある街で、一度ゆっくり滞在してみたいと思いました。源頼家の墓所とか、岡本綺堂の修善寺物語なんか思い出したりして…


頼家菩提所 頼家墓所


それから、修善寺の梅林へ足を伸ばして。広大な梅林はいま白梅が盛りでした。


梅林にて 梅林にて


で、夕方には、二人で近くの日帰り温泉にシケこんで〜〜 泡風呂・塩風呂・サウナ、と、いろんなお風呂を堪能。もっとも私はサウナは敬遠… だって、これ以上ミイラにはなりたくない!!
それから、そこでお食事もして、窓からはイルミネーションが豪華絢爛。で、再びもう一風呂浴びて、8時過ぎに帰路に着きました。


イルミネーション


順調に帰れるはずだったのに、国一の道路工事による車線規制で、途中45分ほど渋滞に巻き込まれ、帰宅したのは11時近く…
それですっかり疲れきって、今日は一日ゴロゴロでした。夕方になって、こうしてもいられないと、多少税金申告書の準備とか、したのだけれど…来週中にはやってしまわないと〜〜
何で、こう、雑用ばかりなんだろ?? やれやれ…





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同級生 2004/02/26

夕べ10時近くに電話がかかりました。聞き慣れない男の人の声。私が名乗ると、電話の向こうで、「オマエ、代われ〜」とか何とか、酔っ払いと思しき何人かの大声が…
なんだろうと思って聞いていると、今度は女性が出て、まぁ懐かしい、高校時代の同級生のU さん。それから次々と代わって、Hくん、Aくん、Yくん、Nくんと〜〜
最近、毎月、勤め先が地元の連中が、都合のつく何人かで集まっているんですって。ミニ同級会だね。

来月は17日にまた集まるから、必ず出て来いよ! とのお誘いでした。
「あら〜17日は水曜日ね? 水曜日なら夜は空いているから、出かけてみるわ。」
まぁ、その間、電話の向こうの騒がしいこと〜〜
「すっかり出来上がってるみたい、みんな相変わらず元気ね〜」
「そうでもないよ。大分くたびれてきてるなぁ。まぁ暇だけは増えたけどね!」

そんなこんなでしばらく入れ替わり立ち代りのお喋りが続いて。
多分皆さん、職場ではちゃんとそれなりのポストについているんだろうけれど、そこはそれ、同級生の気易さ、すっかり「クン」付けで…同級生と言うのはやはり特別なものですね!

来月は久しぶりに酔っ払って騒ぐかも〜〜「団塊の世代は騒がしい・声がデカイ」と言う定説を地で行くような有様になるかも…あはははは 楽しみですぅ〜〜





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オウム 2004/02/27

今日は、オウム真理教のかつての教祖、麻原彰晃こと松本智津夫に判決が出ると言うので、朝からTVでは、ずっとそのことだったようでした。もっとも私は午後が仕事でしたから、朝、拘置所を出発した車列の映像を見ただけでしたけれど。

オウム真理教という名前をはじめて聞いたのは、麻原が参議院選に出馬した時だったでしょうか? 奇妙な泡沫候補として、TVでも取り上げられており、美形の若い男女がピンク色の象の帽子をかぶって歌い踊っている姿と、 麻原彰晃その人の風貌とがあまりのミスマッチで、薄気味悪く印象に残ったのを覚えています。

それから、松本サリン事件。これが報じられたときには、てっきり工事の車か何かが旧日本軍の毒ガスでも掘り当ててしまったのだろうか、と…誤認逮捕された方がいらっしゃいましたよね。でも、素人がしかも自宅の納屋で作れるような代物じゃないだろうと私などはすぐに思ったんですけれど、随分犯人扱いをされてお気の毒でした。それなのに、とても冷静な理性的な応対をされていて、あぁ、こういう人もいらっしゃるんだ…と、ある意味で感動を覚えたものです。
それにしても、あのときのマスコミの対応もひどかった〜

地下鉄サリン事件の起こった当日、私は、静岡の日赤病院で胃カメラを飲んでいて、終わってからの病院の待合室のTVで、これは一体何が起こったのだろう?? と、まるで映画でも見ているような現実感のなさでTV画面を見つめていましたっけ。

その後からです、オウムの関与がささやかれ、日本中で大騒動が始まりましたよね。
オウムの幹部が次々とTVに登場して、それもほとんどが良い大学を出たハンサムなインテリばかり。しかも理系で… それがなんとも不思議でした。最高学府で教育を受けて、しかも、理系の学問を身に着けて、疑い、検証する姿勢はきちんと身に着けているのだろうに、どうしてこんないかがわしいものに無批判にのめりこんでしまうのだろう?? 一体彼らは、何を考えて何を望んでいるのか??

で、ついに麻原が逮捕されて裁判が始まり… 富士宮のサティアンに踏み込む際に、警察官がカナリアの入った鳥篭を手にしていたのが印象的でした。

多分全員が確信犯なのだから、尋問でも裁判でも完全黙秘を通すのかと思えばさにあらず、教祖は一部信者の突出した行動だと信者たちのせいにするかのごとき発言をし、信者たちは、やれ、洗脳されたのどうの、と。これにもすっかりびっくりさせられました。ちょっと拘束を受けて尋問されればすぐに翻ってしまう程度の信念であなたたちはあれほど多くの人を殺したわけなの?? ってね。

それから、主人と山梨に遊びに行った折、たまたま、オウムの武器工場と言われていた富沢町の工場の解体前の備品の入札に出くわして、物見高く見学しに中に入り、その設備のすごさと、建物自体の粗末さの対比に驚いてしまったこともありました。プレハブに毛の生えたような建物。多分信者たちの手によるのであろう剥き出しの配線が小汚く天井を這っていて、そこここと、散らかりっぱなしの汚さ。靴跡の付いた麻原のポスター… 一体、ここで彼らにどんな暮らしがあったのだろう? と。

結局、麻原は今日、死刑の判決を受けました。27人も殺してしまったことに責任を問われないはずはないのですが… 実行犯として死刑判決を受けた、殺人に関与した信者たちも沢山いて、本来ならばそのままよき社会人として、良い研究をなし得たかもしれない多くの才能ある若者たちもその前途を失ったわけで、何やら言葉もありません。

この事件にはやはり社会のあり方、教育のあり方も深くかかわっているはずで、麻原に死刑判決が出たからと言って解決したと喜ぶ気にもなれませんよ。
自分の頭で考え、自分の言葉で語ることの出来ない子供たち。無批判に、与えられ、指示されることを待つばかりの子供たち。
もちろん、オウムばかりじゃない、私たちの世代もすでに無意味な殺人を次々と犯した連合赤軍を内在している世代なのですけどね。やはり、何か、私たちの在り方が根本的に間違っているのかもしれないと、今、ちょっと暗い気分ですワ。





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