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夕べ、映画「白いカラス」を観てきました。
アンソニー・ホプキンス、ニコール・キッドマン、ゲイリー・シニーズ、エド・ハリスと、役者揃いだから随分期待して行ったのだけど…
あ〜 つまんなかった〜〜 くそ! 期待のしすぎだった〜〜
人種問題、ドメスティック・バイオレンス、ベトナム戦争後のPTSD… 盛り込みすぎの消化不良を起こしたような脚本だった…
ニコール・キッドマンは、熱演なんだろうけどエキセントリックに過ぎて、陰影がないし、アンソニー・ホプキンスも濡れ場は柄じゃないって感じ…
唯一よかったのは、アンソニー・ホプキンスとゲイリー・シニーズがダンスをするシーン。あそこには何かしら雰囲気があったな。
それにしても、原題の 「Human Stain」が、どうして「白いカラス」になっちゃうんだろ?? 白く生まれた黒人と言う設定だからかしら?
水曜日のレディース・ディで、1000円だったから、まァしょうがないとあきらめましょ。
それに、片道2〜30分のチャリンコで、この所の運動不足も解消されたしね…
書評を読んで本を買って、裏切られることなんかしょっちゅうだし、それと同じで映画評も全く当てにはならん!
昨日、yuuちゃんの作品と一緒に「覆輪かけ」といって作品の口に銀を巻いてもらうための職人さんへの発送を終わりました。後は、覆輪が出来てきたところで「砂打ち」と言って表面にガーネット粒を打ち付けてテクスチャーをつける仕事が残っているだけです。
それも、コンプレッサーで吹き付けると簡単なのですが、そんな装置は持っていないので、ガーネット粒を漏斗に入れて、脚立の上から下に置いた覆輪めがけて落とす、などという原始的な方法でやるしかなくて、時間も体力もかかります。だからyuuちゃんと二人で、1人が脚立の上から落とす、もう1人は落ちた粒を回収して漏斗に戻すと役割分担してがんばるわけ〜〜(^^ゞ
それは、7月末のことになります。
で、今はオフ! 仕事漬けのストレスが溜まっちゃってて、今日はもう遊びに行こう、とばかりに朝早くから天竜の「秋野不矩美術館」まで行ってきました。車に折りたたみ自転車を積み込んで〜
天竜に着いたのは昼前。市営の駐車場に車を入れて、自転車を組み立てて、後は自転車です。
自家製豆腐が売り物らしい小料理屋を見つけて昼食をとった後、1時間ほど天竜市の探検!
それから美術館へまわりました。
常設展なので、半分以上は前に見た事のある作品だったのですが、奥の部屋にかかっていた作品「ガンガー」を見たときにはもうそこで足が動かなくなってしまいました。
多分、夕陽が沈みかけている頃、空は一面の黄金色、そしてその黄金色の空と溶け合った金色の大河。空のかなたには闇が密やかに蹲っており…
その大河を水牛の群れが、すばやく失われて行こうとしている光に追われるように泳ぎ渡っている。
この間ここで感動して眺めた絵も「渡行」という絵で、やはり夕暮れ時に大河を渡る水牛の群れ。
私は何でこのテーマにこれほど惹かれるのだろう??
多分、薄暮に追われるように大河を渡る水牛に、やはり人生の日暮れ時を迎えた自分がすっぽりと重なってしまうのかもしれませんね〜〜
何だか、今日はこの絵に呼ばれてここまでやってきた、と言う気すらしちゃいました!
なかなか、老いていくということと自分との間に折り合いをつけるのは難しいことでもあります。
私の大好きな曹操の詩 「歩行夏門行」の中に
老いたる驥(うま)は櫪(うまや)に伏すとも
志は千里のかなたに在り
烈士(たけきおのこ)は暮年にかかるとも
壮心は已め(とどめ)あえず
と言う一節があります。曹操の面目躍如と言う感のある詩ですが、そんな一節も思い出されました。
仕事が終わって、年々歳々疲れ方が違うなぁなんて思ってしまっているせいかも知れません…
私も「壮心は已め(とどめ)あえず」の口で、このところいつも体力に裏切られっぱなしですぅ〜〜〜 (^^ゞ
今日、高校時代の同窓生のN氏とS氏が来て下さいました。何でもこの秋に静高83期の同窓会が予定されていて、今日そのための会合があるので、その前に寄ったということでした。
お二人とも私のHPを見ていてくださって、作品の実物が見たいと、来て下さったのです。
勿論、亡くなった私の亭主とも同窓生ですから、仏様にと綺麗なお花もいただいちゃいました!
きっとHPの「ひとりごと」を読んでくださったせいだと思うのですが、亭主が大好きだったトルコ桔梗でした〜〜 うれしくなっちゃいました!!
で、3時間ほど七宝や工芸の話に花が咲きました。私の仕事に興味を持っていただけるなんて、ありがたいし、うれしいことです。その後、10人ほどで同窓会の相談だと言うことですから、皆さんにもよろしくお伝えくださいね、って。
この秋の同窓会には出席してみようと思っています。
夜になって、例の側溝の水漏れの件で、町内の寄り合いがありました。
とりあえずは、側溝の様子を業者に調べさせて見積もりを取ろうという話になり、うまい具合に建設会社の社長さんが町内にお住まいですから、明日にも専門家に来ていただけるみたいです〜〜
ウチの町内は、まことにありがたいことに人材が揃ってます!!
とりあえずは応急処置をして、何年がかりかで市に側溝整備の助成を頼めればいいのですけど、財政難ですからなかなかはかばかしくは捗りそうにはありませんようで…
それにしても、一段階の進捗を見て、ホット致しました。
雨のたびにドキドキハラハラも大変ですもの!!
昨日、今年初めての蝉の声を聞きました。アブラゼミです。アブラゼミの声は、暑さが増して感じられますね… 夏はもうすぐそこみたいです。それにしても蒸し暑い日が続いて、それでも今日あたりから少し風が乾いてきたような気がします。と言ってもまだ梅雨…
夕方に、陽に照らされて温くなっている金魚とメダカの水替えをしました。
メダカだけにした水盤に、なんと、子メダカ発見! 最初は、げーーボウフラが湧いたのかしらん? と思ってしまったくらいの小ささです。でも、ボウフラの動きとはちょと違う。よくよく見たら、ちゃんとメダカの格好でした。びっくりです〜〜
いれてやった布袋葵が大きく育ってのさばり返っているし、それに邪魔されて子メダカの数はわかりませんけど。でも、こんな風にどんどん増えたら、貰い手を探さなくては… それよりまず、布袋葵の貰い手を見つけないと〜 全く過密状態です!
やっぱり、子メダカは親メダカから隔離したほうがいいのかしら? それも調べてみないと・・・
今週は忙しいのです。
昨日は教えに行ってる朝日カルチャーのカルチャー祭の飾り付け、夕方からは側溝の件その他の会合。
ありがたいことに側溝の修理は、へ? というくらいの金額でやっていただけることになりました。ついでに将来のことも考えて道路積立金も復活させて、新しく引っ越してこられたお宅からの了承も取り付けられたし、一段落です。来週早々工事をしていただけるとのこと。全くもって、ありがたいことでした!!
雨の降ってる間は、ご町内の皆さん一人暮らしの私を心配してくださって、見回っていただいていたみたいで… それもありがたいことでした。
で、今日はお稽古日、その上子供たちが定期テストの真っ最中だから、いつもはお休みの今夜もみんな来ると言ってるし…
で、金曜日は通常の仕事、土曜日は陶芸、日曜日はガラス教室の教室展の最終日なので搬出に富士宮まで〜
行ったついでに8月から始まる静岡カントリー浜岡での「自遊人の丘展」に出品する人たちの作品を預かってこなければ。
これはアマチュアの人たちの作品展です。だから私は陶芸のお皿を出します〜 (^^ゞ
七宝の方は一応プロ(?)だから出せないの! あはははは 私も何やってんだろーね??
さて、今月末にはカナダから華奢さんが泊りがけで棗を作りにこられるし、お教室やらなにやら、お掃除しておかないと…
それが今月一番の大仕事ですわ!!
先ほどメダカにエサをやりに行って気がつきました。
こ、こ、子メダカが、うじゃうじゃいますぅ〜〜 3ミリくらいの大きさの子メダカがいっぱい泳いでますぅ。それに布袋葵の根っこにも卵と思しきモノがいっぱいついてる〜〜
あらららら 今は体長3ミリほどだからいいけど、いずれ大きくなるわけで、卵もどんどん孵化するわけで、どーしよう??
そのうち水盤がメダカで山盛りになっちゃう…
マジで貰い手を探しておかなくっちゃ! メダカを飼ったのは初めてだから、こんなに簡単に増えちゃうなんて思わなかった。金魚を飼うんだからついでにメダカも、なんて思ったのが浅はかだった…
でも、沢山生まれると言うことは沢山死ぬと言うことだろうから、そんなに心配することもないのかしら?
近所の子供たちに分けてあげたりしたら、お母さんたちに迷惑がられるかなぁ??
そんな私の心配をよそに、子メダカたちはたった3ミリほどの体で、いっちょまえ、メダカ風にスイスイと泳いでいます… 小さくたってやっぱりホンマモンのメダカなんだから当たり前だけど…(^^ゞ
昨日は良いお天気でしたので、梅を干し始めました。
いつもは梅雨明けを待つのですが、今年のこの蒸し暑さで、ちょっと目を離すとカビが来そうで怖いので、色も綺麗に上がったしもう干してしまおう、と…
亡くなった母が、梅の色の上がりが悪い年は悪いことが起こる、なんて言っていたので、梅の色は何だか気になるのね〜 今年は上々の漬け上がり! 何かいい事があるのかしらん?? 期待しちゃう〜〜
早く干しあげて、あちこちお届けしなくっちゃ〜〜 梅を待ってる友達が何人かいるのです。
昨日は、陶芸家のN氏の友人のアキヨシさんから突然電話が来て、オレにもくれよなぁ、ですって…
あれま、一人増えちゃった〜 足りるかしら??
ついでに冷蔵庫で眠っていた黒豆も、煮はじめました。去年の暮にご近所からいただいた丹波の葡萄豆の残りです。夏を越すとなかなか上手に柔らかく煮えなくなっちゃうから、もう食べてしまおう、と。煮上がってから冷凍してもいいしね。美味しいお豆だもの、このまま夏を越しちゃったらもったいない!
制作中はもとより、一段落してからも疲れているのとこの暑さとで、まともな料理なんかする気にならずに、冷凍庫をかき回して、非常食料を漁っていたら、ついに空っぽ…
まとめて作ってあった餃子も春巻きも、煮込みハンバーグやミートソースも底をついてしまった〜 (^^ゞ
で、今朝から非常食料作りに精を出しています! 最近は料理はまとめて作って冷凍することが多くなりました。たった一人分の料理なんだからせめて1品出来ていると後が楽ですもん。冷凍して不味くならない料理と言うのも限られていますけどね。
でも、やる気になったのは疲れが取れた証拠だな。
それにしても猛暑ですね〜 熱中症で死亡者も出たとか。
私も“青菜に塩”“ミイラの干物” ですわ… 黙っていても汗が出る。昨日の夕方買い物に出かけたときに車についている温度計を見ると37度でした… もう見ただけでグタ〜〜〜っとしてしまった。
明日あたりからこの猛暑も収まるとの予報です。幾分ほっとしますね。
今朝おきて、そう言えばそろそろ本展の出品申し込み、送る時期なんだけど、いつまでだっけ? と、申し込み用紙を開いてみました。
ぎょえ〜〜〜〜 12日までだってェ… 明日じゃん!!!
もう慌てまくり〜 すぐに必要事項を記入して、だけど今日は日曜日。ネットで調べたら本局の時間外受付は24時間営業やってる! 本局まで行かなくっちゃ。
で、朝の7時に家を飛び出して本局まで行ってきました。
げ、げ、現金書留封筒1枚ください。そ、そ、速達で出したいんですけど、そうすれば明日まで東京に届きますか?? と、もう、しどろもどろ…
そう言えば一昨年だったか、やはり送り忘れていて、気がついたのは当日。慌てて送ったところでもう間に合わないから新幹線に飛び乗って上野の国立博物館まで出品申込書を届けに行ったっけ〜 私も懲りないヤツだな… (^^ゞ
戻ってきてから、yuuちゃんのことが気になった。
彼女は私より随分しっかりしてるから、まず大丈夫だろうけれどと思いながらも、念のために電話かけてみたの。
「ぎょえ〜〜〜 わ、わ、私もまだ送ってない〜〜〜 まだ書いてもいません!!!」
「おい、おい、いそげや〜〜 今から書いて、午前中には速達で出さなくっちゃね!」
あははははは 類は友を呼ぶってヤツだ… 電話してよかったよ…
二人とも、作品が出来上がったらすっかりそれで安心しちゃって、申し込みしなくちゃならないことは念頭になくなっちゃってる〜
でも、気付いてよかった。ぎりぎりセーフ〜!!
今日も、暑い一日になりそうです。そこで1句。
天翔ける 白き馬あり 夏の空
日曜日に富士宮のガラス教室展の搬出、ついでに「自遊人の丘展」への出品作を預かってこようと富士宮まで出かけました。
私としては、それぞれ出品者が自分の作品をまとめているだろうから、その箱詰めされた作品を積んでくるだけのつもりだったんだけど… 甘かった〜〜
搬出の手伝いに来ていない人が多くて、しかも箱も用意がないの。みんな紙袋に入れてきただけみたい。しょうがないから先生にお願いして大きなダンボール箱を一ついただいて、それに皆さんの作品を一つずつ割れないように新聞紙に包んで、全部まとめて詰めてエッチラオッチラ一人で車に運んで、だけど、搬出の人数が余りに少ないし、そこでハイさようならと帰るんじゃ、お手伝いの人数が余りに少なくて、先生がお気の毒で申し訳ないから、会場の机の片付けやらなにやら… 富士宮市民文化会館という公共施設だから机は倉庫までしまいに行かないといけないし… もう大変なの〜〜
先生もそれですっかり気を遣われて、帰りがけにお夕飯ご馳走になっちゃいました〜 ありがとうございました〜〜!!
で、帰ってきたときには疲れきって、預かった作品はそのまま車に積みっぱなし。
昨日は朝日カルチャーのお稽古で静岡へ、とんぼ返りで夕方からお盆の棚経に見えたお寺さんのお相手。夜は子供たち…
で、今日になって、やっと車の荷物を降ろす気になって、ダンボールを沢山調達してきて、一人ずつの作品の仕分けと梱包をし直しました。
「自遊人の丘展」の会場は3階だから台車に乗っけて会場まで運ぶわけで、万が一途中で落っことしても中身に差し障りがないくらいには梱包をしておかないと先方さんにご迷惑かけるしね〜 それに搬出時の片付けだって個人別の箱の用意がないと大変面倒な作業になってしまう…
ま、そのあたりのことは経験のない素人さんたちにはわかるわけもないことだから、ちゃんと言っておかなかった私が悪いわけで。
そんなこんなで、すっかり胃にきたのかも。昨日からちょい食欲がないから、今日はゆっくりして、何か美味しいものでも作って食べなくっちゃ。今から夏バテじゃ、先が思いやられるものね〜〜
さ、今日は翔太と一緒に借りてきたDVDでも観ながらごろごろ暮らすぞ! と思ったとたん、この暑いのに翔太が膝に乗ってきた… ご機嫌でのどを鳴らしながら足踏みしてるけど、暑いよ〜〜勘弁してよね…
つい先ほど、夜の8時半頃に、再びご近所の鉄舟寺さんで火事がありました。この間、6月1日に放火と思しき火災で、境内の十二社神社が焼けたばかり。こんどは山門脇にある鐘つき堂です。
丁度、覆輪かけが出来上がって帰ってきた作品の写真を写そうとしていた時に、外で何だか半鐘のような音がしきりに響いて、何かしら? とベランダに出てみたら、また火柱!! 火の粉も舞い上がっていました。
先日の時とはちょっと場所がずれていて、本堂かしら? と思って、デジカメを手にしたまま外へ走り出しました。で、思わず撮ったのがこの写真です。
お盆の最中だと言うのに、なんとまぁ罰当たりな… 多分また放火でしょう。同じ犯人かしら?
ウチのまわりは空き家だらけですから、何だか心細くなっちゃいます。
9時半頃に警察官が聞き込みに来ましたから、このあたりは空き家が多いので、時々は見回っていただけるとありがたいとお願いして置きました。
静岡の方の連続放火も、この所また活発になってきているらしいし…
嫌ですね…
言っても始まりませんけど、「油照り」と言う表現がぴったりなくらいの暑い日が続いていますね。連日35度を越す暑さみたいな気がします。計測しているわけじゃありませんけど〜 まるで熱帯だわ…
この暑さで、少々脳みそも茹り気味。纏まってモノが考えられない!!
毎日、読書はしてるんだけど感想文を書くなんて、とても出来ないって感じよ! せめて、心に残った一行を書き留めて置く位はしようかしら…
我が家は東北東に面して開口部が多いから、日の出と共に朝日が差し込みます。冬の朝は暖かくていいのですけど、夏の朝には逃げ場がないの。とてもじゃないけど朝寝していられない… その上、海が近いから、「凪」があって、その頃の時間帯には風が全く止まっちゃう… 7時を過ぎる頃になってやっと日差しが高くなり風が吹き始めると急に涼しくなりますからほっとしますけどね〜
今朝は曇り空。差し込む痛いほどの朝日がないだけマシかもしれません。
昨日は、「自遊人の丘展」のために預かってきたガラス作品を菊川のN氏宅まで届けに行ってきました。何しろ大荷物になっちゃって、これからウチの教室の生徒さんの作品やら、yuuちゃんのお教室の生徒さんの作品が集まってくると、どうも一度には運べないくらいの量になりそうですし、ま、集まった分だけでも置いてきちゃおう、と〜
N氏のところでは、昨日は初心者のお教室があって、7人ほどの生徒さんがみえていて、まァ戦争でした!
暇なら手伝ってくれや〜 って言うから、私でわかるあたりは手を貸したりして。
丸々の初心者相手だから、私ですら「猫の手」よりは少しは役に立とうと言うものです!
多分私も、はじめて陶芸を習ったときにはこんな風だったんだろうなァ。やはりそれなりに理論的に理解していない内は、闇雲に作ってしまって、収拾がつかなくなる… うまく行かないことには必ずわけがあるんだわ… それが多少見えるようになっただけ、私もちょっとは進歩してるのかな?? (^^ゞ
昨日はまた、こんどは福井で随分な水害が起きたようです。先日の中越といい、雨の降り方が観測史上始まって以来とか… 地球の温暖化とかにも関係しているのかしらね?
先日の静岡での豪雨のすさまじさを思い出しました。幸いあの時は雨の降っている時間が短かったけど、それでも浸水した地域もありましたしね。
福井では足羽川が氾濫したようです。
足羽川… 福井には行ったこともないのだけれど、多分室生犀星か誰かの詩だったと思うのですが、「足羽川 緑こよなく濃ゆし…」と、この一節が思い出されました。
確か、桜の名所でもありましたよね。足羽川沿いに桜並木が続いているんじゃなかったかしら?
「足羽川 緑こよなく濃ゆし…」の記憶から、なにやら鄙びておっとりとした佇まいを想像してしまうのですが… TVに写ったのはすさまじい泥の海でした。
先日の中越の水害でも、まだまだ避難所暮らしが続いているみたいです。
この時期のシャワーも使えない避難所暮らしはさぞ大変でしょうね… 早く復旧するといいけれど。
話は変わりますが、返品交換したCDが先ほど届きました。先日ネットで買ったんだけど、ほんの少々傷がついているらしくて、オーディオで聞くとそこのところから繰り返しになっちゃって先に進まない〜 こんなの、はじめてだ〜〜(泣)
パソコンで聞くとちゃんと先に進むんだけど、どうせ聞くのならちゃんといい音で聞きたいしってわけで電話してみたら着払いで送り返してくれれば交換すると言うことでしたので、先日返品したヤツ。
カガンのバイオリン、リヒテルのピアノで、モーツァルトとベートーヴェンのバイオリン・ソナタばかりの2枚組みで、何とバーゲンの¥1094だから、着払いと再送料を考えると気が引けちゃうんだけど…
商売も大変だね…
いま、聞いています。こんどは大丈夫! ベートーヴェンのバイオリン・ソナタ「春」は、いつもはオイストラフとオボーリンの演奏で聞いているんだけど、こっちの方もバイオリンの音色が繊細な透明感にあふれていてなかなかの演奏です〜〜
私のHPの英訳を手がけてくださったカナダ在住の華奢さんが、21日に我が家にいらっしゃいました。で、24日(土)まで滞在して、香合を作って帰られました。
ネットでのお友達って、本当に不思議なものです。
本当のところは、顔も知らない、年齢も知らない、それなのに「立体を作りに行かせていただいていいでしょうか?」と言うメールに、「いいわよ、泊りがけでいらっしゃいな。」などという返事をためらいなく出してしまう。
はじめまして、と言う挨拶がちょっと奇妙に思えるくらい、お互い良く知っているような気がしてしまう。
まぁ、ネットを知らない人から見れば何と大胆な、無用心な、と見えてしまうのでしょうが、ネットで時を重ねたお付き合いが続いている相手と言うのは、お目にかかったときにいつも、ほとんど抱いていたイメージとぴったりなのに驚かされる… だから始めてお会いしたと言う気がしないのですよね〜
華奢さんも、私の抱いていたイメージとぴったりの方でした!
初日は植線。二日目は色差し。三日目は研磨。土曜日の午前中に蝋引き。
私よりは随分お若い方で、とてもがんばり屋さん。やはり若い体力と言うものはすごいものです。その間、毎晩2時くらいまで仕事をなさって… 私はさっさと先に寝てしまったのですが〜 (^^ゞ
ほとんど私が手を出すこともなく、自力で綺麗に仕上げて帰られたのですから、たいしたものです!!
口を出すだけだった私でさえ疲れて昨日は一日シエスタでした。ですから華奢さんはそれどころじゃない、随分お疲れになったんじゃないかしら??
今頃、バテていないといいのだけれど。
近い内に、Works Roomの方に、華奢さん奮闘記を載せようと思っています。ご期待くださいね〜
一昨日までの、あの「身の置き所のないような暑さ」からは抜け出したのかしら? 今朝はそれでも朝の風が吹いています。
でも、陽が差し始めるとすぐに始まるのは蝉の大合唱…
このあたりに生息しているのは、現在はアブラゼミとクマゼミばかりだから、ジジジーとか、シャンシャンシャンとかうるさいことこの上ない…
「蝉時雨」という言葉があるけれど、相手がアブラゼミとクマゼミとの混声合唱団では、とても「時雨」とは呼べません、「蝉豪雨」とでも言わなくっちゃ…
「蝉時雨」という言葉を当てはめるにはやはりその蝉は「ヒグラシ」でないと。時雨が走るように山からそのカナカナカナという声が順々に渡ってくる… 鳴き交わしているように。それでこそ「時雨」ですよ。
ま、でも「時雨」という雨の降り方にも縁がなくなりましたよね… 四季のありようがすっかり変容しているから、繊細に季節を語る美しい日本語から順に死語と化すほかはないようで… 日本文学も季節に関する表現は通じないようになっちゃってるかも。
蝉といえば、イソップ物語の「蟻と蝉」が有名ですよね。
つまり、夏の暑い盛りの日々を、蟻はせっせと冬のための収穫に費やし、蝉は歌い暮らしていた。で、冬が来て、食料が切れて蟻のもとに物乞いしに来た蝉に向かって蟻が言う。夏の間に歌い暮らしていたのなら冬は踊って過ごしなはれ、と… これは「蟻とキリギリス」になっている場合が多い… ま、労働の大切さを教える警句のようなものでしょう。子供のころ、この話を読んで以来すっかり私は蟻嫌いになりましたけど。蟻にとっては迷惑な話かもね。 (^^ゞ
で、今度は次のような一文を見つけました.小泉八雲の「蝉(シカダ)」です。
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日本文學では陸雲といふ名で知られて居る有名な支那の學者が、次に記載する 珍奇な蝉の五徳といふものを書いた。
一、蝉は頭に或る模様か徽號かがある。これはその文字、文体、文學 を現はして居る。
二、蝉は地上のものは何も食はず、ただ露だけ吸ふ。これはその清潔、純 粋、礼節を証明して居る。
三、蝉は常に一定の時期に出現する。これはその誠忠、摯実、正直を証明し て居る。
四、蝉は麦や米は受けない。これはその廉直、方正、真実を証明して居る。
五、蝉は己が棲む巣を造らぬ。これはその質素、倹約、経済を証明して居る。
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この受け取り様は、イソップとは全く逆の視点で面白い! 同じ「蝉」という存在のありように対してこんなにも受け取り方が違うなんてね〜 これによると蝉は「怠け者」ではなくて決して欲張らない「隠者」のようなものかな?
でも、この「蝉」も、多分、アブラゼミやクマゼミじゃないな… こんなにうるさい「隠者」もないだろうなァ…
ところで、Works Room の方に、華奢さん奮闘記、載せました〜 とても綺麗な仕事振りです。ご覧くださいませ!!
静岡のアートギャラリーで北大路魯山人の展覧会が明後日まででしたので、今日午後から、雨もひどくないし、出かけてみました。
陶芸の作品を中心に、漆器や掛け軸など、世田谷美術館所蔵品、カワキタ・コレクション、笠間日動美術館の所蔵品、60点ほどの展示でした。
魯山人の作品は、物自体じゃない、ガラスケースの向こうに収まりかえっているものじゃない。
やはり、その器に料理が盛られ、食する人々がいて、その間に生き生きと交わされる会話があり、そのような空間そのもの、そしてその空間にある人たちとの関係性そのものの全てが魯山人の作品なのではないのかと思いました。
星岡茶寮というところへ行ってみたかった〜〜 その空気の匂いを嗅いで見たかった〜〜
先日読んだ青山次郎にしても魯山人にしても、とてもいい時代に生きて仕事が出来たのでしょうし、そういった意味でそのおおらかな在りように、なにやら一抹のうらやましさも感じた次第。
見ていると、不思議なもので、盛られた料理が見えてくる。その料理を前に、ちょとかたちを崩して座っている客の姿がありありと目に浮かぶ… これはこれで、とても不思議な作品でした!!
魯山人風(!?)に、ちょと崩した作品ってのは、小洒落た器屋なんかに「作家モノ」として良く見かけますけど、そこはそれ、シロートに毛の生えたような作家モノとはわけが違うなにやらの奥深さがあります。それは技術の問題を越えた部分であり、やはり破天荒な生きざまがその生き方の中から捕まえてくるものでしょう。魯山人は魯山人そのもので…それ以上でもそれ以下でもない…
魯山人の下手な写しなんて、下品でとても見られたものじゃない…